2020/01/16から2020/08/30時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数・回復者数を確認してみます。
以下は全世界の週別のグラフとなります。
週別のグラフを見て分かるのは感染者数・死亡者数共に頭打ち感が見られること。
感染者数に関しては31週目(7/27〜8/20)から横ばい、死亡者数に関しては33週目(8/10〜8/16)をピークに3週連続で減少が続いています。
次に月別のグラフを見てみます。
感染者数は6月から7月までの増加数に比べ、7月から8月のそれは明らかに減少傾向が見られます。
死亡者数に関しては第一波の4月を基準に考えた場合、相変わらず多いと判断できます。
ただ、どちらも頭打ち感はあり、9月以降の動きが今から注目されます。
もし、感染者数・死亡者数共に9月が8月を下回れば、転換点を迎えた可能性も無きにしもあらずです。
9月は今後の動きを占う上で、注目の月となりそうな気配です。
次にスウェーデンの状況を分析したいと思います。
スウェーデンというと『今まで通りの生活を継続していく中で集団感染をおこし、集団免疫を獲得を目指す』という独自路線で有名。
そんな国が現在どのような状況になっているのか気になるところです。
以下はスウェーデンの週別・月別のグラフとなります。
回復者数が存在しない特殊なグラフとなります。
気になる死亡者数を真っ先に確認すると、意外な結果となっていることが分かります。
4月の2、569人をピークに、以降は確実に減少。
8月は残り1日を残す30日の時点で死亡者数は55人。
4月比2%にまで減少しています。
さらに感染者数も6月に大幅な増加が見られたものの、7月・8月と減少しています。
しかも、その数字は4月・5月を大幅に下回ります。
特に6月から7月の減少幅は大きく、それが7月、さらには8月の死亡者数の少なさに繋がっていると考えられます。
スウェーデンが集団免疫に成功!!
そんな風に考えられなくもないのですが、そうでもないという見方が大勢とのこと。
特に集団免疫の獲得は疑問視されているとのことです。
それではこの結果は何によるものかというと、検査・接触追跡・クラスター対策の強化とその徹底によるものだそうです。
スウェーデンは緩い対策を取っていると報道されがちですが、実際は日本よりも厳格な措置を講じているとのこと。
8/30時点のスウェーデンの累計死亡者数は5,821人。
日本が1,278人でその約5分の1あることを考えると、やはりスウェーデンの死亡者数は多いと判断できます。
ただ、感染者数・死亡者数共に明確に数字として明確な減少という結果が現れているのも事実。
9月以降も減少傾向が続くなら、何が成功要因であるか判然としなくても、今の政策は結果として成功と言えるかもしれません。
日本、そして、先程の世界での分析でもそうだったように、やはりスウェーデンでも9月の結果が、今後の動きを占う上で重要となりそうです。