2020/01/16から2020/10/04時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況を分析してみようと思います。
以下は累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界のトップ10となります。
感染者数・死亡者数共に上位3カ国を抽出すると以下となります。
累計
感染者数: 死亡者数
1位:アメリカ 1位:アメリカ
2位:インド 2位:ブラジル
3位:ブラジル 3位:インド
直近一ヶ月
感染者数: 死亡者数
1位:インド 1位:インド
2位:アメリカ 2位:アメリカ
3位:ブラジル 3位:ブラジル
直近一週間
感染者数: 死亡者数
1位:インド 1位:インド
2位:アメリカ 2位:アルゼンチン
3位:ブラジル 3位:アメリカ
累計ではアメリカが感染者数・死亡者数共に1位ですが、直近一ヶ月ではインドが1位となっています。
インドの感染拡大は深刻とのことなので、今後数ヶ月で累計の死亡者数1位がインドになる可能性が高そうです。
気になるのは直近一ヶ月の死亡者数の2位にアルゼンチンが入っていること。
感染者数が3位のブラジルの182,980人に対して半分以下の87,161人にも関わらずの死亡者数2位は普通ではない状況と判断できます。
メキシコの死亡者数5位はアメリカと隣接しているので多い理由は分からなくもありまえんが、アルゼンチンはブラジルと隣接している訳ではないので不可解な状況。
南米というとブラジルが注目されがちですが、アルゼンチンにもCOVID-19対策に問題があるようです。
次に全世界の感染者数・死亡者数・回復者数を確認してみます。
以下は全世界の週別のグラフとなります。
感染者数・死亡者数共に高止まりといった状況でしょうか。
感染者数に関しては横ばい、死亡者数に関しては増加傾向が見られますが、直近の最多人数に迫るほどではありません。
感染者数・死亡者数共に減少に転じる気配がありませんが、事は全世界の問題。
減る国があれば増える国もあり、一筋縄にはいかないのが実情です。
いつかは減少に転じ時が来るのでしょうが、それがいつなのか、今のところまったく想像が付かないというのが実情です。
次に月別のグラフを見てみます。
9月の確定累計感染者数・累計死亡者数は8,485,271人・163,626人。
感染者数が右肩上がりを継続しているにも関わらず、死亡者数は横ばいとなっています。
感染者数の増加にも関わらず、死亡者数が相関しないのは、これまで分析してきた国々でも多く見られる現象です。
後遺症の問題はありますが、死亡する可能性が少ないことは好材料ではあります。
次に台湾の状況を分析したいと思います。
台湾というとCOVID-19対策の優等生。
2400万人の人口を擁しながらも、感染者数を三桁、死亡者数にいたってはわずか一桁に抑えていることで有名です。
そのCOVID-19対策は台湾モデルとして世界的に高く評価されています。
そんな優等生の今を確認してみようと思った次第です。
以下は台湾の日別・週別の新規感染者・死亡者数・回復者数です。
10/4時点の累計感染者数は517人、死亡者数は7人。
優等生ぶりは今も健在のようです。
感染者は毎週出ていますが、死亡者数は5/11を最後に発生していません。
台湾モデルおそるべし、の状況です。
次に台湾の月別の状況を確認してみます。
感染者数は6月に一旦一桁になったものの、7月以降は二桁の20人台になり、毎月僅かなら人数が増えています。
一方で死亡者数は5月の1人を最後に0人が続いています。
台湾は重症急性呼吸器症候群(SARS)の経験から、政府内に感染症の専門部署を設置。
2019年末に中国でCOVID-19の流行の兆しを把握した時点で検疫体制を強化。
さらに2020年は年初から医療体制の整備やマスクの生産体制拡充に注力するなど迅速な対応を行ったそうです。
陣頭指揮を執った台湾行政院衛生福利部長の陳時中氏の指導力や天才プログラマーにしてデジタル担当大臣のオードリー・タン氏の活躍など、他国にはない強みが現在の結果に繋がっているようです。
このまま0人が続けば良いと思いますが、ウイルスに変異などが起こった場合、状況が大きく変化する可能性もあるかもしれません。
台湾の死亡者数0人が崩れた時、台湾の、ひいては世界のCOVID-19に変化が起こったと考えられるかもしれません。