2020/01/16から2020/12/31時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、2020年の総括と2021年の展望を分析してみようと思います。
感染者数に関しては既に日本版(1)にて2020年の総括と2021年の展望を行っています。
その為、日本版(2)では死亡者数を主眼を置いて2020年の総括と2021年の展望を行おうと思います。
以下は、日別・週別・月別の感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数となります。
日別 感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数
週別 感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数
月別 感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数
まず分かるのは12月の死亡者数の多さ。
第一波の5月の477人以降は400人台を下回る状況が続いていましたが、8・9月の200人台から10月には100人台に減少し、明るい兆しが見えたのも束の間、11月には一気に300人台、さらに12月には一気に1,321人と大幅な増加を記録するに至っています。
感染者数を見ると、8月は30,000人台から9・10月は10,000人台に減少。
しかし、11月に40,000人台、12月には80,000人台と死亡者数と似たような山を描いています。
以下は感染者数辺りの死亡者数を計算した表となります。
計算式は、死亡者数/感染者数×100。
また、PCR検査数の少なかった7月以前は比較対象としては不適切と判断して、表からは除外してあります。
表を確認すると、感染が拡大し死亡者数が増えた年末に近付くに連れ数字が大きくなるかというとそうなってはいません。
市場大きな数字は9月。続いて12月、10月となり、11月が一番小さい数字となりました。
一時は『感染者数の割に死亡者数が少ない』と言った楽観論もありましたが、上記表を確認する限り、この考えは誤りであると考えられます。
このことから分かることはひとつ。
感染者数を減らすことが何よりも重要であることだと思います。
既に世界ではワクチンの接種が始まり、日本でも2月から始まると言われています。
ワクチンがどれほどの効果があるのかは未知数。
いつ収束へと向かうのかは判然としません。
ただ、一つ明らかなのは、COVID-19とは長期的な視野に立って向き合う必要があるということだと思います。
個人的には、感染力が弱まると思われる春から夏にかけての今年前半で、どれだけ感染者数・死亡者数が減るのかを注目いています。
時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、10月の総括と11月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で49週目(11/30〜12/6)の時点で、感染者数の大幅な増加、第二波を上回る最多人数を記録したことが確認されています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
まずは日本全国の感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数を確認してみます。
以下は感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数の週別のグラフとなります。
まずは死亡者数を確認します。
49週目(11/30〜12/6)に直近最多人数の216人を記録。
これは第一波の17週目(4/20〜4/26)に記録して、第二波には破られなかった187人を上回ります。
感染者数も11月の第三波で、7・8月の第二波の最多人数を更新しており、第三波がいかに強いかを物語っています。
また、死亡者数は感染者数に遅れて最大値をつけるので、死亡者数に関しては次回以降さらに最多人数を更新する可能性があります。
第二波までは感染者数に比べて死亡者数が少ないということで楽観的な部分もありましたが、第三波に入って感染者数が多く死亡者数も多いとその様相を変えた感があります。
さらにPCR検査が従来より少ない中での感染者数・死亡者数の記録更新なので、第三波の強さは疑いようがないと思われます。
次に月別の数字を確認します。
11月の確定死亡者数は373人。
これは第2位の4月359人を上回るものの、最多人数である5月の477人は下回ります。
しかし、12月の死亡者数が6日を経過した時点で196人を記録。
このままの感染状況が続くと、5月477人を上回る可能性も無きにしもあらずと言った状況です。
先にも述べたとおり、第三波は、第二波まの感染者数に比べて死亡者数が少ない状況から一変、感染者数が多く死亡者数も多いという悪い状況へと移行しています。
2020年も残り一ヶ月を切りましたが、最後の最後で感染者数・死亡者数で悪い記録を更新。
平和で穏やかな年末年始とは無縁となりそうな気配です。