2020/01/16から2020/12/06時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、1月の総括と2月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で2021年は一ヶ月で2020年の66%に迫る感染者数が確認されています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
まずは日本全国の感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数を確認してみます。
以下は感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数の週別のグラフとなります。
まずは死亡者数を確認します。
5週目(1/25〜1/31)に過去最多人数の637人を記録しています。
第一波の最多人数が2020年17週目(4/20〜4/46)の187人、第二波の最多人数が2020年35週目(8/24〜8/30)の98人であったことから、第一波の3.4倍、第二波の6.5倍の数字です。
いかに状況が悪化しているかが窺えます。
しかし、感染者数が2週目でピークアウトしていることから、通常だと死亡者も遅れて同じ動きを見せると思われます。
2月に入ってからの死亡者数の動きが、今から注目されます。
次に月別の数字を確認します。
1月の確定死亡者数は2,261人。
これは2020年一年間の3,459人の約65%となります。
このままだと日本版(1)で予想した感染者数同様に、死亡者数も2021年2月の段階で、2020年一年の死亡者数を上回る状況に陥りそうです。
それではいつ頃に死亡者数が減少に転じるのでしょうか?
冬本番になり爆発的に増加した感染者数・死亡者数ですが、これから春、さらには夏へと季節が移ろうに連れて減少に転じるかと思われます。
COVID-19以前に、毎年身近な感染症だったインフルエンザを参考に今後について予測してみたいと思います。
以下は2016年から2017年のインフルエンザの死亡者数のグラフです。
2016年は2月に急増、3月微減、4月・5月と順調に減り6月から平静を取り戻し、11月・12月から再び増加。
2017年は1月に急増、2月微減、3月・4月・5月と順調に減り6月から平静を取り戻し11月・12月から再び増加しています。
上記のことから1月から3月が急増期、4月・5月を減少期、6月から10月を安定期、11月・12月を増加期と分類できます。
インフルエンザとCOVID-19とを同列に扱うのは乱暴かもしれませんが、今後の動向を占う上での参考にはなるかと思います。
上記の2016-2017年のインフルエンザの死亡者数を、2020-2021年のCOVID-19のグラフと重ねて表示したのが以下となります。
インフルエンザの2017年1月とCOVID-19の2021年1月とが一致するように表示しています。
多少の動きの違いはありますが、比較的近そうな動きをしていることが分かります。
さらに、上記グラフに今後のCOVID-19の推移を予測したグラフを追加してみようと思います。
2021年2月から6月迄は2021年の1月のCOVID-19とインフルエンザとの比率、7月以降は2020年6月以降の数字をそのまま代入しました。
ワクチンの効果次第ではよりインフルエンザに近い数字になるかもしれませんが、2021年の感染者数の推移をイメージすることはできるかと思います。
上記グラフからは5月から6月に一旦感染者数が落ち着くことが予想できるかと思います。
また、インフルエンザとの違いは、冬場を待たずして晩夏から秋口の段階で感染者数の増加が始まること。
ワクチンの接種が始まる2021年も同じ流れを辿るとは限りませんが、インフルエンザとは異なる感染症として注目しておく必要はあります。
今後は、上記グラフに実際の確定感染者数を追加しつつ、予想との乖離を確認してゆこうと思います。