2020/01/22から2021/2/28時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、2月の総括と3月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
2月の累計死亡者数は295,807人。
1月の累計死亡者数が409,439人であったので、1月比約30%減と大きく減少したことが確認されます。
また、感染者数を見ても同様の動きが確認されます。
1月の累計感染者数が19,445,486人であったのに対し、2月は11,100,634人で、1月比約43%減と大幅な減少が確認されます。
2月の感染者数・死亡者数の大幅な減少は、先に分析を行った日本版(1)・(2)でも確認されており、世界的な流れと考えて良さそうです。
気温の上昇が始まり、感染状況が減り始めていると考えるべきでしょう。
また、以下は2016年-2017年の日本のインフルエンザの死亡者数のグラフですが、1月・2月、あるいは2月・3月の急増の後、減少に転じているので、11月・12月の急増の後減少に転じても不思議ではありません。
インフルエンザとCOVID-19を単純に比べることはできないかもしれませんが、参考にはなるかと思います。
しかし、感染者数の減少に比べ、死亡者数のそれが少ないのは気掛かりな点かと思われます。
さらに、変異株の存在がクローズアップされており、上記はその影響が出始めている可能性もあります。
2月の減少が気温上昇による感染の減少によるものなのか、ワクチン接種の進展によるものなのか、それとも好条件の重なった偶然による一時的なもなのかは、3月の数字が確定するのを待つ必要がありそうです。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
感染者数・死亡者数共に上位3カ国を抽出すると以下となります。
累計
感染者数: 死亡者数
1位:アメリカ 1位:アメリカ
2位:インド 2位:ブラジル
3位:ブラジル 3位:メキシコ
直近一ヶ月
感染者数: 死亡者数
1位:アメリカ 1位:アメリカ
2位:ブラジル 2位:ブラジル
3位:フランス 3位:メキシコ
直近一週間
感染者数: 死亡者数
1位:アメリカ 1位:アメリカ
2位:ブラジル 2位:ブラジル
3位:イタリア 3位:メキシコ
累計を見ると感染者数・死亡者数供にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの先進国のTOP10入りしていることが気になります。
本来ならいち早く立て直してしかるべき国々だと思われるのですが、COVID-19の対応には非常に苦戦をしています。
アメリカがそうであるように、このあたり国の方針や国民性が、COVID-19の感染者数・死亡者数として先鋭的に表出した感があります。
以下は、そんなヨーロッパ各国と日本との死亡者数・感染者数の比較を行ったグラフとなります。
死亡者数感染者数共に大きな減少が確認されます。
これは世界的な動きと合致するというよりも、TOP10にランクインするイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの4カ国がこぞって減少した為、世界的数字に反映された考えるべきかもしれません。
特にイギリスの減少が顕著で、死亡者数はまだ多いものの他国に近付き、感染者数に関してはフランスを下回り、イタリアと同等にまで減少しています。
イギリスは昨年12月初旬にワクチン接種を開始。2/14時点で1回目の接種を受けた国民が約1500万人に達しているとのことです。
この減少はワクチン接種の進展が関係している可能性が高そうです。
もしそうなら、ヨーロッパの他国のみならず、世界的にワクチン接種が進めば、3月以降、さらなる感染者数・死亡者数の減少が見込めるかも知れません。
変異株の存在確認という暗い材料が出る一方、ワクチン摂取の進展という明るい材料も出始めています。
世界的に2月の感染者数・死亡者数が1月を下回っており、不安定な状況が続く中、次月3月の数字が増えるのか、それとも減るのかが今から注目されます。