2020/01/16から2021/3/31時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、3月の総括と4月の展望を分析してみようと思います。
まずは日本全国の日別・週別の感染状況を確認してみます。
確認できるのは、2週目(1/4〜1/10)に43,471人でピークに減少に転じていた感染者数が、9週目(2/22〜2/28)の7,058人を底に、じわじわと上昇に転じていること。
13週目(3/22〜3/28)の11,989人、14週目のグラフは3/29から3/31迄で4日足りず少ない表示となっている為、足りない四日分を3/31のデータ2,835人で補い概算で予測すると17,592人となり、やはり上昇が認められます。
次に都道府県別の直近一ヶ月の感染状況を見てみようと思います。
確認できるのはTOP4を独占し、相変わらず感染者数が多いことは変わらないものの、いずれも前月比で減少に転じている首都圏。
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県のすべてが減少に転じています。
一方で、大阪府・兵庫県の近畿は増加に転じています。
緊急事態宣言が2/28で解除されたのは大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、岐阜県、福岡県の6府県ですが、その内の大阪府・兵庫県の二県が解除後一ヶ月で再び増加に転じていることは気掛かりです。
4月以降に他の四府県が、大阪・兵庫に追随する可能性は十分にあります。
またそれは、3/21で解除された東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の4都県にも同じ事が言えると思います。
さらに47都道府県の増減をみると、増加が23、減少が23,変わらずが1であるにも関わらず、最終的に前月比482人の感染者数増加であることからも、4月以降の状況は予断を許さないと言えます。
東京都と首都圏、それに今回減少だった4府県が再び増加に転じると、2月・3月と横ばいだった感染者数が、4月に再び大幅な増加という可能性もあり得ます。
次に月別数字を確認してみます
2021年3月の確定数字は42,288人。
2月が41,801人であったことから、増加していることが確認されます。
2月に対してさらなる減少が見られれば、明る兆しを見いだすことができたのですが、ここからは明るい展望を見いだすことはできません。
日足・週足のグラフからも分かっているとおり、日増しに増加傾向が見られていることに加え、大阪府・兵庫県で緊急事態宣言後一ヶ月で増加傾向が見られているので、他の緊急事態宣言該当地域が再び増加に転じる可能性が高く、4月は減少よりも、増加の可能性が高いからです。
また、4月以降が本番である気温の上昇と共に感染者数の減少、と言った楽観的な展開も、今の状況を見る限りあまり期待できそうにない状況です。
最後に2020年と2021年の比較を行おうと思います。
先のグラフで明らかなように、2021年3月の時点で、2020年の感染者数を超えてしまっています。
2020年が233,850人であるのに対し、2021年は3ヶ月で238,753人。
先述のとおり、4月も減少より増加の可能性が高いことから、COVID-19の収束はまだまだ見えないと言うのが実情です。
日本でも変異株の存在が続々と確認されており、また、急速に広まっています。
こちらも、頭の痛い懸念材料です。
一方でイギリスなどはワクチンの接種が進み、感染者数の減少が見られている国も出始めています。
日本でも早期ワクチンの接種が望まれるところですが、いまのところ遅々として進んでいないのが実情。
引き続きCOVID-19と向き合いつつ、生活を送るという暮らしは続きそうです。