【PythonでCIVID-19分析】世界版 : 3月の総括と4月の展望 2021/3/31時点

投稿者: | 2021年4月26日

2020/01/22から2021/3/31時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、3月の総括と4月の展望を分析してみようと思います。

まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。

以下は全世界の月別のグラフとなります。

3月の累計死亡者数は283,048人。

2月の累計死亡者数が297,004人であったので、ほぼ横ばいの状況と言えます。

2月は1月比約30%減と、非常に大きな減少を見せたものの、その勢いは3月にまでは続かなかったようです。

一方で感染者数を見ると、死亡者数同様に2月は1月に対して約43%減と大きな減少が見られましたが、こちらは死亡者数が2月比横ばいだったのに対し、増加に転じていることが確認されます。

2月の11,151,041人に対し、3月は14,718,241人。

約1.3倍の増加となります。

変異株の影響をニュースで聞く機会も増えているので、これはその影響なのかもしれません。

以下は2月でも掲載した2016年-2017年の日本のインフルエンザの死亡者数のグラフです。

2月で減少傾向が確認されたので、上記のような動きをCOVID-19でも期待していたのですが、どうやら違った動きとなりそうです。

少なくとも、冬から春へ、気温の上昇と共にウイルスの感染が減る、といった状況では現時点ではなさそうな気配となっています。

4月の感染者数・死亡者数の増加がいまから気になる状況となっています。

次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。

今回、もっとも注目すべきは、直近1ヶ月・直近一週間の大きな変化。

COVID-19の感染開始から不動の1位だったアメリカの陥落です。

アメリカに変わって1位に躍り出たのはブラジル。

以前からこちらも不動の第2位で感染状況の深刻さが心配されていましたが、その深刻さに拍車がかかったようです。

3月
直近1ヶ月
感染者数 
            死亡者数
一位:ブラジル 2,197,488人   一位:ブラジル 66,573人
二位:アメリカ 1,813,736人   二位:アメリカ 37,925人
三位:インド 1,109.424人   三位:メキシコ 17,495人

2月
直近1ヶ月

感染者数             死亡者数
一位:アメリカ 2,418,634人   一位:アメリカ 64,804人
二位:ブラジル 1,346,528人   二位:ブラジル 30,438人
三位:フランス 491,343人    三位:メキシコ  27,179人


3月
直近一週間

感染者数             死亡者数
一位:ブラジル:528,736人   一位:ブラジル 20,830人
二位:アメリカ:448,208人   二位:アメリカ 6,580人
三位:インド. :434,131人   三位:メキシコ  3,583人

2月
直近一週間

感染者数             死亡者数
一位:アメリカ 471,554人   一位:アメリカ 14,082人
二位:ブラジル 383,085人   二位:ブラジル 8,438人
三位:イタリア 116,019人    三位:メキシコ  5,608人


まず感染者数から確認します。

2月直近1ヶ月のアメリカの感染者数が2,418,634人であったのに対し、3月のブラジルは2,197,488人。

アメリカの3月が1,813,736人で約60万人減り、ブラジルの2月が1,346,528人で約85万人増加していることから、アメリカの減少もさることながら、ブラジルの増加が際立ちます。

直近一週間では、2月アメリカの感染者数が471,554人であったのに対し、3月ブラジル528,736人。

3月のブラジル528,736人は、2月の同国の383,085人の約1.4倍。

1ヶ月での増加としては目を見張るものがあります。

また、直近1ヶ月では2月アメリカの数字を下回った3月ブラジルですが、直近一週間ではアメリカを大きく上回っています。

次に死亡者数を確認してみます。

直近1ヶ月の、2月アメリカの死亡者数が64,804人であったのに対し、3月ブラジルの死亡者数は66,573人。

直近一週間では、2月アメリカの死亡者数14,082人であったのに対し、3月ブラジルの死亡者数は20,830人。

どちらも3月ブラジルが、2月アメリカを上回ります。

以上のことから、ブラジルの深刻さは、いや増していると考えることができます。

また、アメリカでの改善の兆候も見られます。

これがワクチンの効果によるものなのかは、4月以降の数字の推移を確認する必要がありますが、何らかの良い変化が起こっていることは考えられます。

以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。

グラフで見てもアメリカの改善を明確に見て取ることができます。

また、3月に入ってからのブラジルの悪化ぶりも見て取ることができます。

感染者数に関しては、ブラジルと歩調を合わせるようにインドも増加傾向を見せているのが気掛かり。

アメリカ・ブラジル・インドは累計感染者数のTOP3。

これら国々の動きが今後のCOVID-19の感染状況と変化を占う上で重要と考えます。

4月以降も上記三カ国の動きを追いかけてみようと思います。

最後に一月から動向を追いかけているイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。

一見して確認できるのはイギリスの継続的な感染者数・死亡者数の減少。

そして、フランス・ドイツ・イタリアの3月に入っての増加傾向です。

3月に入っての感染者数・死亡者数の減少はアメリカで、増加はブラジル・インドでも見られた傾向です。

このことから想像できるのはワクチンの接種。

アメリカとイギリスはワクチンの接種が進んでいることで有名です。

一方の他国では思う様に摂取が進んでいません。

アメリカ・イギリスで今後も減少傾向が進めば、ワクチン接種が有効であることが証明されるでしょう。

変異株の拡大など不確定要素も多い状況ですが、日本でも早期のワクチン接種が待たれます。

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