2020/01/16から2021/5/02時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、4月の総括と5月の展望を分析してみようと思います。
まずは日本全国の日別・週別の感染状況を確認してみます。
確認できるのは感染者数の上昇。
どちらのグラフも明確に右肩上がりの形状を描いています。
18週目(4/26〜5/02)の感染者数は36,453人は第4波最多感染者集です。
また第3波の場合と比較しても三番目に多い人数でです。
第3波の最多感染者数が2週目(1/04〜1/10)の43,823人、第二位が3週目(1/11〜1/17)の41,988人であり、また、第4波の勢いを考えると、五月の段階で第4波が第3波を上回るのは確実に思われます。
次に都道府県別の直近一ヶ月の感染状況を見てみようと思います。
確認できるのは感染者数の明らかな増加。
47都道府県の内、減少したのは宮城県の1県のみ。
他はすべて増加に転じています。
またランキングにも明らかな異変が見られます。
それは大阪府が東京都を抜いて第1位に躍り出ていることです。
これまでは東京都が不動の1位でした。
さらに、兵庫県が3位、福岡県が4位、愛知県が5位と、これまで上位の常連だった首都圏の神奈川県・埼玉県・千葉県を押し退けて上位に入り込んでいます。
もっとも、前回の分析の時点で、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の感染者数の減少、そして、大阪府・兵庫県の増加は確認されていました。
2/28で緊急事態宣言が解除されたのは大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、岐阜県、福岡県の6府県。
その内、大阪府、兵庫県の増加は先述のとおり前回3月の時点で確認されていましたが、4月になって愛知県・福岡県でも同様の傾向が確認されたことになります。
今回あらためて最新のデータで上記グラフを描き直した結果が以下となります。
全てのエリアで上昇が確認されますが、特に大阪府の増加が顕著で、次に兵庫が続く格好となっています。
先の2エリアに比べれば増加は少ないものの、やはり、愛知・福岡の増加も顕著です。
東京も増加が見られますが大阪がそれを上回り、神奈川・千葉・埼玉の増加が穏やかなことから、増加著しい兵庫・愛知・福岡がそれぞれを上回っています。
上記結果は、2/28に緊急事態宣言が解除された大阪府、兵庫県、愛知県、福岡県と、3/21に解除された東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の違いであると考えられます。
このことから緊急事態宣言には意味があり、約20日の期間の差の大きさも分かります。
問題なのは今後。
今回、東京で顕著な増加が見られていることから、今後、神奈川・千葉・埼玉が同様の動きを見せることが予想されます。
上記が実際に起こった場合、5月の感染者数は4月を確実に上回りそうです。
次に月別数字を確認してみます
2021年4月の確定数字は117,461人。
これは2月が41,801人、3月が42,283人を合計した数字を大きく上回ります。
前回の以下の予想が見事に的中した格好です。
東京都と首都圏、それに今回減少だった4府県が再び増加に転じると、2月・3月と横ばいだった感染者数が、4月に再び大幅な増加という可能性もあり得ます。
先に述べたとおり、すでに東京で顕著な増加が見られ、愛知・福岡が大阪・兵庫に追随した様に、今後、神奈川・千葉・埼玉が同様の動きを見せると、5月の感染者数は4月の感染者数を上回る可能性が高くなります。
また、5月を2日経過した時点で感染者数が11,840人であることから、単純計算で5月は183,520人(=11,840人÷2日×31日)程度の感染者数が予想されます。
多少の前後があっても4月117,461人、第三波の1月154,728人を上回りそうです。
昨年は7月・8月に第二波が到来していることから、今年も気温の上昇等の環境に関わらず感染者の大きな上昇が5月以降にも起こる可能性があります。
上記のことから、インフルエンザで見られるような4月以降の気温の上昇と共に感染者数の減少という展開は、今年もCOVID-19には該当しそうにありません。
変異株の存在が世界中で確認され、既存ウイルスとの置き換わりが進んでいるというニュースも見かけます。
それは昨年2020年と今年2021年で感染者数が大きく異なることから、日本でも当てはまりそうです。
一方でアメリカやイギリスの様にワクチン接種が進んだ国では感染者数や死亡者数に大きな減少が確認されています。
特に死亡者数の減少は顕著で、日本も一刻も早いワクチン接種の普及が望まれます。
変異株にワクチンが有効か否かは結果を待たなくては分からない問題。
まずは今できることを迅速かつ確実に行うことです。
ただ、上記の分析の結果からは、5月の感染者数は4月を上回る可能性が高そうです。
COVID-19の収束は見えないと言うのが実情。
引き続きCOVID-19と向き合いつつ、生活を送るという暮らしは続きそうです。