2020/01/22から2021/3/31時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、4月の総括と5月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
4月の累計死亡者数は366,428人。
これは3月の累計死亡者数は283,048人、2月の累計死亡者数が297,004人を上回ります。
微減とはいえ2月から3月にかけて減少に転じていたので、この勢いが4月も続くかと思われましたが、駄目だったようです。
また、4月の366,428人という数字は、第三波の12月353,348人を上回ってもいます。
その為、このまま増加に歯止めがかからない場合、5月は第三波1月の411,021人をも上回る可能性があります。
これが変異株の影響なら、アメリカやイギリスなどワクチンが有効に機能し、感染者数・死亡者数供に減少に転じた国々も先行きに不透明感が漂います。
この件に関しては以降で確認を行う予定です。
以下は3月でも掲載した2016年-2017年の日本のインフルエンザの死亡者数のグラフです。
しかし、COVID-19がインフルエンザと同様の動きを見せる可能性は今のところなさそうです。
その為、掲載は今回までにし、ワクチンが行き渡った時点であらためて比較材料に引用することにしようと思います。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
今回注目すべきはインドの爆発的な感染者数の増加。
直近1ヶ月のグラフを見るとそのことは一目瞭然。
ブラジル・アメリカの約四倍という凄まじさです。
感染者数に比べて死者数は少ないですが、これも5月以降どうなるのか余談を許さない状況です。
感染者数・死亡者数を比べた時、もっとも状況が深刻なのはブラジル。
直近1ヶ月を見ると、感染者数がインドの約4分の1にも関わらず、死亡者数は約1.5倍であることがその状況の深刻さを物語ります。
直近1ヶ月・直近一週間での不動の一位だったアメリカが陥落したのは先月3月のこと。
いまだトップ3に名を連ねているものの、減少傾向は明らかです。
今後も順位を下げていくようなことがあれば、ワクチンの有効性が証明されたことになります。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
感染者数に関してはインドの悪化ぶりが際立ちます。
一方でアメリカは横ばい。
死亡者数に関してはブラジルとインドの悪化ぶりが顕著で、アメリカの改善が明確に見て取れます。
一方でアメリカに関してはようやく昨年の5月から10月の水準に戻ったレベルでもあるので、5月以降にさらなる改善が見られるのか、それとも変異株の影響で再び増加に転じるのか、その動向が今から注目されます。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
一見して確認できるのはイギリスの驚異的な感染者数・死亡者数の減少。
最悪だった1月からわずか3ヶ月で日本を下回るレベルにまで改善しています。
ドイツ・フランスは感染者数が増加。
一方で感染者数は横ばい。
イタリアは感染者数が減少しているものの、死亡者数は横ばいと、状況は良くなさそうです。
上記のことからワクチン接種の進んでいる二カ国、アメリカとイギリスの改善ぶりが顕著であることが分かります。
ワクチンの安全性、変異株に対して有効性など他にも考えることは多々ありますが、まずは今できることを迅速に行うべきでしょう。
今は非常時。
そして、アフターコロナに向かって、今から各国が競争をしてもいます。
判断・行動の迅速さ・正確性がアフターコロナの国の命運を握ります。
いち早くコロナ禍から抜け出す為に、日本もまずはワクチンの接種を急ぐべきでしょう。