2020/02/08から2021/08/01時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、7月の総括と8月の展望を分析してみようと思います。
まずは日本全国の日別・週別の感染状況を確認してみます。
確認できるのは感染者数の圧倒的な増加。
第3波、第4波の一週間の最多人数はどちらも4万人前半。
ところが31週目(7/26〜8/01)には65,751人を記録しています。
これは第3波、第4波の約1.5倍に相当します。
これが一時的なものなのか、そうでないのかは、今後の動きを確認する必要がありますが、感染者数の増え方が尋常ではないことは確かです。
これが一時的なものでない場合は第5波の到来と考えることができそうです。
しかも、これまでになく大きな波となりそうです。
次に都道府県別の直近一ヶ月の感染状況を見てみようと思います。
47都道府県の中、増加が42、減少が5。
7月の分析時点、増加2、減少45とは大きく様相を異にします。
トップ5の陣容も、1位:東京都、2位:神奈川県、3位:大阪府、4位:埼玉県、5位:千葉県と、以前の東京都と首都圏、そして、大阪府の1都1府3県のかつての陣容に戻っています。
以下は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の首都圏と、大阪府・兵庫県・愛知県・福岡県・北海道の過去緊急事態宣言発出地域の感染者数の推移を表示したグラフです。
先のランキングトップ5に明確な上昇が確認され、他地域の多くにも上昇傾向が確認されます。
特に東京都の増え方が群を抜いており、今後が心配される状況です。
次に月別数字を確認してみます
2021年7月の確定数字126,355人。
6月の確定数字53,098人の約2.4倍。
過去3番目に多い感染者数となります。
当月最終週の31週目(7/26〜8/01)に最多人数を記録したことから、来月8月は過去最多を記録する可能性が考えられます。
世界中でデルタ株の存在と猛威が確認されており、その影響も考えられますが、それ以上に7月23日に開催された東京オリンピックによるものではないかと考えられます。
イベント自体は無観客開催で人出の増加はないものの、オリンピックというイベントの開催自体が人々の気の緩みや油断を誘発した可能性は高そうです。
コロナ禍にあって、国としてこういった大きなイベントを行うのなら、こちらも・・・といった心境の変化は理解できなくもありません。
しかし、依然としてワクチン接種率は低く、医療体制も万全とは言えません。
8月も当月の31週目(7/26〜8/01)65,751人の勢いが継続するなら、医療崩壊も現実味を帯びてきます。
現時点で確実なことは、8月以降もCOVID-19との戦いは続くということです。
国や自治体以前に、まず自分で出来得る限りの予防策を講じ、自らを守るしかなさそうです。