2020/01/16から2021/8/1時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、7月の総括と8月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で、東京オリンピック開幕の影響か、31週目(7/26〜8/01)に1週間では過去最多となる65,751人を記録。
8月の感染者数大幅増加、第5波の到来が予想される状況となっています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
今回から元データとしている厚生労働省オープンデータの構成が変更になりました。
それに合わせて、これまでの『感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数』から、『感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数』に分析項目を変更します。
まずは日本全国の感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数を確認してみます。
以下は感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数の週別のグラフとなります。
まずは死亡者数を確認します。
21週目(2/1〜2/7)に第四波最多人数の807人を記録.。
それをピークに減少。
それは今回の最終週31週目(7/26〜8/01)まで継続しています。
31週目(7/26〜8/01)は67人。
これは2020年46週目(11/9~11/15)と同数。
第3波・第4波を経てようやく、第2波に近い状況に近づいてきました。
と、思いたいところですが、日本版1でも明らかなように、感染者数は31週目(7/26〜8/01)に1週間では過去最多となる65,751人を記録。
今回新たに追加した項目、重傷者数を見ると23週目(5/31〜6/6)から7週続けて減少に転じていた数字が、23週目(5/31〜6/6)から増加に転じています。
こちらも8月以降の死亡者数の増加を予想させます。
死亡者数は感染者数に遅れて同様の動きを見せることから、このまま減少傾向が続くとは思えない状況です。
次に月別の数字を確認します。
7月の確定死亡者数は409人。
6月の1,732人から約4分の1まで減少しています。
また、第3波直前の2020年11月373人に近い数字となっており、大きな改善が見られています。
これがワクチン接種の効果であるのかを判断するには時期尚早かもしれませんが、目に見える変化であることには間違いありません。
さらに感染者数が歴代3位の多さの中での大幅改善。
これは注目に値します。
以下は投資の値動きの予測に使われる移動平均線を描いたグラフとなります。
上が感染者数のグラフ、下が死亡者数のそれとなります。
移動平均線は短期を7日、中期を28日、長期を70日の三本です。
以下はPythonを使って導き出した感染者数のゴールデンクロス、死亡者数のデッドクロスが発生した日時です。
感染者数は7/4に短期が中期を、7/18に中期が短期を、7/25に中期が長期を、それぞれ上回るゴールデンクロスが発生しています。
これは明確な上昇トレンドを意味します。
そして、実際に感染者数は鰻登りを示しています。
次に死亡者数ですが、こちらは短期が中期を上回るがゴールデンクロスが発生する直前となっています
8月以降ゴールデンクロスが発生するのは確実なので、8月は再び死亡者数が上昇することとなりそうです。
それがどの程度かは現時点で予測するのは難しいですが、感染者数の急増を見ると、死亡者数もそれなりの人数増える可能性が高そうです。
もし7月同様、8月も感染者数の多さにも関わらず、死亡者数が少ない状況が続けば、ひとつの大きな節目を迎えたのかもしれません。
最後に今回から導入した重傷者数を確認します。
重傷者数は437人。
6月に過去最大の減少を記録した後、7月に入って再び増加に転じています。
8/1時点ですでに13人の増加を記録していることから、8月も増加しそうな気配が伺えます。
今回から一部リニューアルとなった日本版2ですが、今後は死亡者数と重傷者数を重視して分析を行って行きたいと思います。