2020/01/16から2021/9/5時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、8月の総括と9月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で、感染者数が34週目(8/16〜8/22)に一週間では過去最多の157,405人を記録。
一ヶ月でも過去最多の564,016人を記録。
さらにこの数字は第三波・第四波の約15.4万人と比較しても約3.7倍という非常に多い数字。
第五波真っ只中という状況であることが分かっています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
まずは日本全国の感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数を確認してみます。
以下は感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数の週別のグラフとなります。
まずは死亡者数を確認します。
36週目(8/30〜9/5)に第四波最多人数の408人を記録.。
しかし、感染者数が過去の4倍近い数字であるのに対し、21週目(2/1〜2/7)に記録した第四波最多人数の807人の約半数となっています。
死亡者数は感染者数に遅れて推移することから、8月終盤になって感染者数に減少傾向が見られており、9月も感染者数の減少が続けば、死亡者数もそれに足並みを揃える可能性が高そうです。
次に月別の数字を確認します。
8月の確定死亡者数は849人。
これは過去の最多死亡者数、第四波2021年5月の2819人の約三分の一の数字となります。
過去最多感染者数の3.7倍の感染者数に対して、死亡者数は三分の一。
圧倒的な死亡者数の少なさに驚かされます。
死亡者数の減少は7月の時点で確認されていました。
ワクチン接種の進んだ国々で死亡者数の減少が確認されており、いよいよ日本でもワクチン接種が進み、その効果が現れてきたのではないかと考えられます。
一方で重傷者数は過去最多の1,401人。
死亡者数は感染者数に遅れて推移する傾向があるので、9月の死亡者数は8月と同じか、感染状況によっては上回る可能性もありそうです。
以下は投資の値動きの予測に使われる移動平均線を描いたグラフとなります。
上が感染者数のグラフ、下が死亡者数のそれとなります。
移動平均線は短期を7日、中期を28日、長期を70日の三本です。
以下はPythonを使って導き出した感染者数のゴールデンクロス、死亡者数のデッドクロスが発生した日時です。
感染者数は9/3に短期が中期を下回るデッドクロスが発生しています。
このことから感染者数に関しては峠を超した可能性も考えられます。
9月以降に中期が短期を、7/25に中期が長期をそれぞれ下回るデッドクロスを示す展開となれば第5波収束の可能性も考えられます。
一方で死亡者数に関しては8/7に短期が中期を、8/17に中期が長期を、それぞれ上回るゴールデンクロスが発生しています。
これは明確な上昇トレンドを意味し、先の予測した9月以降の死亡者数の増加が予想されます。
以上のことから、9月は感染者数は減少に転じる一方、死亡者数に関しては感染者数の減少とは連動せず、8月と同じか、状況によっては上回る可能性が高そうです。