2020/01/16から2021/10/31時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、10月の総括と11月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で、感染者数がこれまでにないほどに大幅に減少。
最新の44週目(10/25〜10/31)に1,823人を記録し、これは2020年18週週目(4/27〜5/3)に記録した1,647人に次ぐ少なさ。
26週ぶりの快挙と言えます。
感染者数が 40週目(9/27〜10/3)に、第四波収束後の最低人数、25週目(6/14〜6/20)の10,024人をも下回 る10,017人 を記録。
78週ぶり、約一年半ぶりの快挙を達成しています。
一方で、この大幅な減少の原因が判然しなくもあります。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
まずは日本全国の感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数を確認してみます。
以下は感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数の週別のグラフとなります。
まずは死亡者数を確認します。
37週目( 9/6〜9/12)に第五波最多人数の443人を記録.。
それ以降は減少に転じ、最新の 44週目( 10/25〜10/31)には69人にまで減少しています。
これは2020年の 46週目( 11/09〜11/15)に次ぐ少なさです。
ようやく第三波以前にまで状況が改善したといえます。
感染者数も大幅に減少しており、こちらは2020年27週目( 06/29〜07/05)の1,273人に次ぐ少なさ。
これは第二波以前の状況にまで改善することを意味します。
ワクチン接種の普及がここにきて功を奏し始めているのかもしれません。
次に月別の数字を確認します。
10月の確定死亡者数は619人。
これは2021年7月の409人、2020年11月の373人に次ぐ少なさ。
感染者数は17,134人。
これは2020年9月の15,045人に次ぐ少なさ。
つまり第三波以前の少なさを意味します。
死亡者数の619人という数字は、2021年7月409人・2020年11月373人 と比較した場合まだ開きはあるものの、10月の感染者数の大幅な減少から考えると、11月の死亡者数は 2021年7月・2020年11月を下回る可能性もありそうです。
以下は投資の値動きの予測に使われる移動平均線を描いたグラフとなります。
上が感染者数のグラフ、下が死亡者数のそれとなります。
移動平均線は短期を7日、中期を28日、長期を70日の三本です。
以下はPythonを使って導き出した感染者数・ 死亡者数 のゴールデンクロス・デッドクロスが発生した日時です。
感染者数は7/25に中期が長期を上回るゴールデンクロスが発生し明確な上昇トレンドが示現。
その後一ヶ月強を経て、9/3に短期が中期を、9/10に 短期が長期を、9/21に中期が長期を下回るデッドクロスが発生。
以降は下落トレンドが明確になり、今回の感染者数大幅減少となって現れています。
一方で死亡者数に関しては10/11に中期が長期を上から下に交差するデッドクロスが示現しています。
これをもって明確に第五波は終了と考えられます。
短期と中期との接近にもまだ余裕があり、すぐに第六波の心配はなさそうです。
しかし、感染者数のグラフと見るとそろそろ短期が中期に接近し始めています。
11月以降に短期が中期を上回るゴールデンクロスが発生する可能性があります。
もし、ゴールデンクロスが示現した場合でも、202年11月以前のような低空飛行なら問題ありませんが、第三波から第五波で見られた様に大きく乖離し始めると第六波発生のサインとなります。
11月・12月の感染者数の短期・中期のゴールデンクロスに、今から注目したいと思います。