【PythonでCIVID-19分析】世界版 : 10月の総括と11月の展望 2021/10/31時点

投稿者: | 2021年11月28日

2020/01/22から2021/10/31時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、10月の総括と11月の展望を分析してみようと思います。

まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。

以下は全世界の月別のグラフとなります。

10月の累計死亡者数は215,486人。

2020年10月の246,479人を下回り、約一年ぶりの低水準となっています。

直近でも5月の379,631人をピークに5ヶ月連続の減少。

ワクチン接種の効果がじわじわと出てきたように思われます。

一方で感染者数は10月は12,920,773人と相変わらず多く、こちらが2020年9月以前の一千万人を下回るレベルにまで減ると、いよいよCOVID-19も転換点を迎えるかもしれません。

日本でも死亡者数・感染者数の大幅な減少が確認されています。

このまま収束に向かうことはないと思われますが、2020年に向けての好材料ではあります。

次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。

まず気が付くのはアメリカの圧倒的1位。

感染者数・死亡者数で 、通期・直近一週間・直近一ヶ月のすべての期間で1位となっています。

つい数ヶ月前はトップ10ランク外へあと一歩だった状況と大きく環境が変わっています。

また、ランキングの顔ぶれにも変化が見られます。

COVID-19感染爆発の直後はアメリカ・ブラジル・インドが 感染者数・死亡者数共にトップ3の常連でしたが、最新の 直近一週間・直近一ヶ月 のデータをみるとインドはランク外に姿を消し、ブラジルもトップ10圏内に留まっているものの、トップ3からは外れるなど変化がみられます。

ここ数ヶ月はインドネシアの感染状況の悪さが際立っていましたが、そのインドネシアも今回はトップ10圏外にはずれています。

COVID-19を巡る各国の状況がいかに目まぐるしく変わっているかがここから分かるかと思います。

アメリカやイギリスはワクチン接種開始こそ優等生でしたが、その後は普及が伸び悩んでいるということです。

また感染予防に関しても、数値の改善に歩調を合わせるように規律が緩んでいるようです。

アメリカに続きイギリスもトップ10圏内に戻ってきているので、今後は多くの国で感染予防の継続とワクチン接種の普及の2つがCOVID-19対策の鍵となりそうです。

以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。

プログラミング言語Pythonを使って作成しています。

死亡者数・感染者数共にアメリカのみ7月以降大幅な増加傾向が確認されますが、10月は9月に比べていずれも減少傾向がみられます。

このまま11月も減少が続くのか、それとも再び増加に転じるのかが今から注目されます。

一方でインドとブラジルでは減少傾向が続いており、状況の改善が続いています。

依然、日本との差は存在するものの、以前より以前とは雲泥の差と言えます。

しかし、アメリカの例を考えると、インド・ブラジルも安泰とは言いかねます。

ブラジルは感染者数こそ減少が続いていますが、死亡者数に関しては10月は9月より増加に転じています。

この変化が11月以降、感染者数・死亡者数にどう影響するか見守りたいと思います。

次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。

感染者数を見るとイギリスの急伸ぶりが際立ちます。

8月に一度減少したものの9月・10月と増加が続いてます。

2021年に過去最多を記録していますが、この状況が続けば11月もしくは12月にはその記録を超えそうな勢いです。

一方で死亡者数に関しては、感染者数に比較して大幅に少ない状況が続いています。

これはワクチン接種の効果と思われます。

また、ドイツにも変化が見られます。

イタリア・フランスの減少が続いているにも関わらず、ドイツは感染者数が7月以降に増加が続いています。

死亡者数も同様の傾向が続いており、ドイツでも変化が起こっているようです。

以上のことから、これまでワクチン接種の普及が進み、感染者数・死亡者数の数値が大きく改善して国々で、国ごとに変化が出てきていることが分かります。

早期にワクチン接種を開始し優等生だったアメリカ・イギリスで感染者数が大幅に増加。

死亡者数が感染者数に比べて大幅に少ないことが救いですが、これもいつまで続くかには疑問符が付きます。

それというのもワクチン接種から時間が経過し、初期段階での接種者で効果が薄れ始めているからです。

高齢者から優先的に接種というのが各国共通なので、効果が切れてくると、結果は火を見るより明らか。

今後は追加でワクチン接種を行うブースター接種のタイミングと普及が死亡者数の増減に大きく影響してきそうです。

10月は世界的に感染者数・死亡者数共に減少が確認されました。

しかし、ワクチン接種の進んだ先進国で感染者数・死亡者数が増加する国々が出始めていることが確認されました。

それは一過性ではなく、今後、感染の拡大しやすい冬場を迎えることから継続しそうです。

加えて『個人の自由』を訴える人々のワクチン接種拒否による普及率の伸び悩みや、感染予防の緩み、経済活動優先の拙速な規制解除など、他にもCOVIDO-19収束に向けての障害は多々存在します。

2021年も残り二ヶ月となりましたが、収束は遠い状況と言わざるとえません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です