PythonとMT5でFX自動売買
Part2
【準備編1】
プログラミングを始めるに当たって、まず、「FXとは」「MT5とは」から再確認してみようと思います。
最初にFXから。
FXとは「Foreign Exchange」の略称。
日本語だと外国為替証拠金取引と呼ばれている投資です。
米ドルと日本円を交換するなど、通貨と通貨を交換する取引を指します。
FXは将来必ず決済(反対売買)することが約束された差金決済という決済方法を採用した取引です。
たとえば1米ドル=110円で買ったとします。
これを1米ドル=120円で売ったとすれば10円の利益が出ます。
逆に1米ドル=120円で売って、これを1米ドル=110円で買うと10円の利益となります。
これがFX取引の基本的な考え方となります。
買いだけでなく、売りの売買もできるのがFXの魅力です。
また、FXにはレバレッジという仕組みがあり、口座に預けた資金の最大25倍までの取引が可能です。
少額の資金でも取引でき、これがFXの大きな特徴であり、魅力でもあります。
次にMT5ですが、こちらはMetaTrader 5の略称。
ロシアのメタクオーツ社が開発したトレードツールです。
世界中で広く利用されており、2021年時点でMT4・MT5の二つのバージョンが存在します。
FX会社の多くが独自の提供トレードツールと平行してMT4・MT5による取引サービスを提供しています。
MTの魅力はEA(エキスパートアドバイザー)を使って自動売買。
MT4はMQL4、MT5はMQL5という、C言語ベースの開発言語で作成されており、この言語とプログラミングの知識さえあれば、自分オリジナルのインジケータ・EAを作成することが可能です。
しかし、このEAの作成というのが難解で、私にように「ちょっとやってみたい」程度では歯が立たないというのが実情です。
そんな中、ひとつ筋の光明を見いだしてくれたのがMT5のPython用MetaTraderパッケージの提供が開始です。
これによりPythonとMT5を使ったFX自動売買の目処が立ちました。