2020/01/22から2021/12/05時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、11月の総括と12月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
11月の累計死亡者数は214,313人。
10月の215,486人から微減。
ほぼ横ばいと言えます。
しかし、9月以前よりは明らかに改善はしています。
また、11月の感染者数が15,642,779人と多いにも関わらず、死亡者数が少ないことからワクチン接種の普及の効果が確認されます。
今後感染者数が減少してゆけば、死亡者数もさらに減少する可能性があります。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
ここ最近は変化が激しいので、確認するのを直近一週間に絞りますが、ここ最近TOP10に顔を現し始めたロシアやウクライナ、ポーランドといった新しい顔ぶれの定着が確認されます。
アメリカ。ブラジル・インドは相変わらずのTOP10圏内ですが、ここへドイツが新たに割って入ってきています。
見慣れないところではポーランド、ベトナムなどもランクインしており、COVID-19を巡る世界の情勢は、めまぐるしく動いていることが確認されます。
また、感染者数の多さと死亡者数が相関しないのが、ここ最近の特徴でもあるようです。
感染者数でTOP10圏内のイギリス・フランス・オーストリア・ベルギー・チェコは死亡者数のTOP10に入っていません。
この点でもCOVID-19を巡る各国の状況が混沌としていることが分かります。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
プログラミング言語Pythonを使って作成しています。
死亡者数・感染者数共にアメリカのみ7月以降大幅な増加傾向が確認されますが、10月は9月に比べていずれも減少傾向がみられます。
このまま11月も減少が続くのか、それとも再び増加に転じるのかが今から注目されます。
一方でインドとブラジルでは減少傾向が続いており、状況の改善が続いています。
依然、日本との差は存在するものの、以前より以前とは雲泥の差と言えます。
しかし、アメリカの例を考えると、インド・ブラジルも安泰とは言いかねます。
ブラジルは感染者数こそ減少が続いていますが、死亡者数に関しては10月は9月より増加に転じています。
この変化が11月以降、感染者数・死亡者数にどう影響するか見守りたいと思います。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
感染者数を見るとイギリスの急伸ぶりが際立ちます。
8月に一度減少したものの9月・10月と増加が続いてます。
2021年に過去最多を記録していますが、この状況が続けば11月もしくは12月にはその記録を超えそうな勢いです。
一方で死亡者数に関しては、感染者数に比較して大幅に少ない状況が続いています。
これはワクチン接種の効果と思われます。
また、ドイツにも変化が見られます。
イタリア・フランスの減少が続いているにも関わらず、ドイツは感染者数が7月以降に増加が続いています。
死亡者数も同様の傾向が続いており、ドイツでも変化が起こっているようです。
以上のことから、これまでワクチン接種の普及が進み、感染者数・死亡者数の数値が大きく改善して国々で、国ごとに変化が出てきていることが分かります。
早期にワクチン接種を開始し優等生だったアメリカ・イギリスで感染者数が大幅に増加。
死亡者数が感染者数に比べて大幅に少ないことが救いですが、これもいつまで続くかには疑問符が付きます。
それというのもワクチン接種から時間が経過し、初期段階での接種者で効果が薄れ始めているからです。
高齢者から優先的に接種というのが各国共通なので、効果が切れてくると、結果は火を見るより明らか。
今後は追加でワクチン接種を行うブースター接種のタイミングと普及が死亡者数の増減に大きく影響してきそうです。
10月は世界的に感染者数・死亡者数共に減少が確認されました。
しかし、ワクチン接種の進んだ先進国で感染者数・死亡者数が増加する国々が出始めていることが確認されました。
それは一過性ではなく、今後、感染の拡大しやすい冬場を迎えることから継続しそうです。
加えて『個人の自由』を訴える人々のワクチン接種拒否による普及率の伸び悩みや、感染予防の緩み、経済活動優先の拙速な規制解除など、他にもCOVIDO-19収束に向けての障害は多々存在します。
2021年も残り1ヶ月となりましたが、収束は遠い状況と言わざるとえません。