2020/05/10から2021/12/05時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況12月と2021年を総括してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で、感染者数は11月に引き続き12月もこれまでにないほどに少ない状況が維持されています。
このままの状況が続けば、あわよくば日本はコロナ感染収束、といった状況も見えてきそうな感染者数の少なさとなっています。
一方で12月後半から増加傾向が確認されており、新たな変異株であるオミクロン株と海外の状況と合わせて考えると、日本の2022年1月以降の状況は決して楽観できる状況ではないことがわかっています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
以下は週別の感染者数・死亡者数・重傷者数・PCR検査数となります。
まずは死亡者数を確認します。
49週目( 11/29〜12/05)に6人を記録.。
それ以降は最新の2022年1週目 ( 12/27〜01/02) まで9人、6 人、 6 人、 8人と1桁台が続いています。
49週目( 10/25〜10/31)が69であったことを考えると二ヶ月で大きく状況が改善していることが分かります。
しかし、死亡者数は感染者数に遅れて増加する傾向にあります。
それを考えると2022年1月以降も増加する可能性は高そうです。
また、見逃せないこととして重傷者数の変化があります。
50週目( 12/13〜12/19)からプラスに転じ、以降は17人、8人とプラスの状況が続いてます。
1月以降もこの状況が継続するのか見守る必要がありそうです。
いずれにせよ、2022年は年初から予断を許さない状況となりそうな気配が見て取れます。
次に月別の数字を確認します。
12月の確定死亡者数は33人。
これは2020年6月の37人を下回る少なさです。
この結果が、ようやく2020年レベルにまで状況が改善した為なのか、それともウイルスの特性の変化の為なのかは今後の状況を確認する必要がありますが、死亡者数が減少しているのは確かです。
また、見逃せないのは第3波、第4波と比べて、第5波は死亡者数が少ない点です。
もし2022年に第6波が訪れた場合、過去と比べて多いか少ないかで2022年の日本の活動が決まると思われます。
以下は投資の値動きの予測に使われる移動平均線を描いたグラフとなります。
上が感染者数のグラフ、下が死亡者数のそれとなります。
移動平均線は短期を7日、中期を28日、長期を70日の三本です。
以下はPythonを使って導き出した感染者数・ 死亡者数 のゴールデンクロス・デッドクロスが発生した日時です。
Pythonで導き出した結果を見ると、 感染者数で短期・中期・長期の全てにおいてゴールデンクロスが、死亡者数で短期にゴールデンクロスが発生しています。
詳しく見てみると感染者数の短期12/12,中期12/24、長期12/30、死亡者数は 12/7に発生。
感染者数で上昇傾向の萌芽が見られていることと上記の内容は一致します。
このことからも2022年は1月から感染者数の増加が予想されます。
海外では一旦収まっていた感染者数が短期間で爆発的に増加。
過去最多を記録する国が次々と現れています。
いずれも感染力が強いオミクロン株の影響と見られており、日本にも上陸が確認されています。
2022/01/02時点の落ち着いた状況からは予想できませんが、日本も遅かれ早かれ海外に近い状況が訪れることが予想されます。
1月末には明確な第6波が確認されていても驚きはないかもしれません。
最後に2020年・2021年の年別の状況を確認します。
感染者数は2020年が218,413人に対して、2021年は1,492,836人。
死亡者数は2020年が2,846人に対して、2021年は14,926人。
2020年のカウントが5月だったことを差し引いても2021年の多さが際立ちます。
2022年は、2021年に近い数字になるのか、それとも2020年に近い数字になるのか、それとも状況が大きく変わり過去とはまったく違ったそれになるのかに注目したいと思います。