2020/01/22から2022/02/06時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、2022年月の総括と2月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
2021年1月の累計死亡者数は235,296人。
2021年11月の214,313人から二ヶ月連続で増加。
しかし、その増加幅は緩やかです。
また、感染者数が90,097,972人とかつて無い増加にも関わらずであることを考えるとむしろ少なすぎるとも言えます。
2月以降もこの傾向が続くのか、それとも死亡者数も大幅に増加するのか、今から注目されるところです。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
月別・週別の死亡者数の状況を見ると2021年に逆戻りしたかのような状況が確認されます。
圧倒的な1位にアメリカ、それにインド、ブラジルが続く展開。
まさしくデジャブです。
月別をみるとロシアが2位に食い込む状況ですが、ロシアが2021年半ばからランクを上げているのは周知なので目新しいことでありません。
また、イタリア・イギリス・フランス・ドイツと行った先進国がTOP10入り。
こちらも2021年半ばから見られ始めていた減少なので驚くことでもありません。
感染者数を見ても同様。
アメリカが一位、フランスが二位、イタリアが四位、イギリスが六位、ドイツが七位と惨憺たる状況です。
先進国=医療体制の充実と言った図式は幻想のようです。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
プログラミング言語Pythonを使って作成しています。
感染者数はアメリカ・インド・ブラジルで増加は見られますが、死亡者数はアメリカ以外はそれほど大きな増加とはなっていません。
そのアメリカも死亡者数で最多だった2021年1月には大きく及ばない状況です。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
感染者数を見るとフランスの急伸ぶりが際立ちます。
しかし、死亡者数を見るとそれほど大きな増加とはなっていません。
ドイツに至っては感染者数は増加しているにも関わらず、減少に転じてすらいます。
世界的にCOVID-19はデルタ株からオミクロン株へ急速に置き換わっていることが確認されています。
そのことから現状はオミクロン株の特性を表していると考えて良いかと思われます。
つまり『感染力は強いが、重症化リスクは低い』という特性がそのまま表れています。
それは年別のグラフでも確認されます。
2022年の死亡者数は37日が経過した時点で300,458人。
この日数と死亡者数を基準に2022年の死亡者数を予測すると
2,963,977人=300,458人÷37日×365日
となります。
これは2021年よりは少ないものの、2020年よりは多い。
詳しく比較してみると2021年比83%、2020年比157%となります。
2021年は2020年比189%。
2021年よりは少なくはありますが、圧倒的に少ないと言うわけでもありません。
これは感染者数の絶対数が多いことから、死亡者数が多くなるからでしょう。
そのことは日本版(2)で検証したことからも同様の状況が確認されています。
世界を見渡してみるとイギリスでは規制を撤廃する動きが見られ始め、その他のヨーロッパ諸国でも似たような追随の動きが確認されます。
重症化リスクの減少からCOVID-19を風邪やインフルエンザと同じ扱いにすると言うことのようですが、本音は経済的な理由からやむを得ない処置という本音のようです。
これが吉と出るか凶と出るかは分かりません。
明らかなのは日本はそれらの国々の動きを時間をかけて観察し、良く確認してから動けば良いということ。
慌てて追随する必要はありません。
ソ連のウクライナ侵攻懸念など、世界的な混乱はますます深まりそうな状況にあり、こちらも大きなリスク要因となりそうです。
せめてインフルエンザのように冬場限定のリスクとなれば良いのですが、COVID-19は現状、年間を通して大きく感染する状況。
治療薬の登場も期待されこそすれ、すぐに現れる状況にありません。
2022年での収束を期待したいところですが、それも今の状況から考えると難しいかもしれません。