2020/01/22から2022/03/06時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、2022年月の総括と3月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の月別の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
2021年2月の累計死亡者数は279,386人。
1月の累計死亡者数235,296人から増加。
さらに、2021年11月の214,313人から三ヶ月連続での増加でもあります。
増加幅は緩やかではありますが、ジリジリと確実に増加しています。
一方で2022年2月の感染者数は1月から減少。
1月の90,239,040人から58,047,102人への減少なので、大幅に少なくなっています。
また、2021年12月以前の感染者数から2022年は3倍以上の数へと大幅に増加しているにも関わらず、死亡者数の増加は大きく増加には転じていません。
感染者数の絶対的な多さに比べると、むしろ死亡者数は明らかに少ないと判断できます。
死亡者数は感染者数に遅れて追随します。
先程も述べたとおり、2月は1月より感染者数が減少に転じていることから、3月の死亡者数は2月を下回ることが予想されます。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
気が付くのは、月別・週別での感染者数のランキングの変化。
死亡者数では相変わらずの国々、アメリカ・ロシア・ブラジル・インドがトップにランキングされていますが、感染者数に大きな変化が見られます。
月別の感染者数を見ると、一位がドイツ、三位が韓国、そして、九位に日本がトップテン入りし、不動の一位だったアメリカが四位に後退しています。
週別の数字をみると一位が韓国、二位がドイツ、日本が五位で、アメリカが9位となっています。
さらに週別の死亡者数を見ると一位がアメリカ、二位がロシア、三位がブラジルまで順当ですが、六位に日本がランクインしています。
日本がランクイン、しかも六位という上位にランクされるというのはこれまでになかったことです。
それだけオミクロン株の猛威が凄まじいこともありますが、それを差し引いても意外な状況ではあります。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
プログラミング言語Pythonを使って作成しています。
感染者数はアメリカとインドが大きな減少を示していることが分かります。
一方で感染者数は日本が2022年1月・2月とこれまでにない上昇を見せています。
急落したインドを上回ていることが分かります。
死亡者数はアメリカは横ばいながら多い状況、インドは上昇傾向が続くものの緩やか、ブラジルは再び増加に転じています。
そして、日本もいよいよこれまでにない死亡者数の増加が見られます。
感染者数の絶対的な多さが、死亡者数を押し上げていると考えられます。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
感染者数を見るとフランス・イタリア・イギリスが減少する一方、ドイツ・日本で増加が見られます。
特に日本の増加が顕著で、2022年1月・2月とこれまでにない増加。
2月はイタリア・イギリスを上回る結果となっています。
死亡者数に目を転じると日本が2月に入って急増。
他国が減少もしくは横ばいであるのと対象的です。
上記チャートは2月までの数字でのものですが、先の3月6日までのチャートで明らかになっているとおり、3月の日本の状況はさらに厳しいことが予想されます。
一方で感染者数の増加が日本よりも早かった国々では感染者数が減少に転じている国もあり、日本も3月後半、あるいは4月に追随する可能性があります。
世界を見渡してみるとイギリスでは規制を撤廃。
その他のヨーロッパ諸国も追随を始めています。
判断するにはまだ時期尚早かもしれませんが、先のチャートを見る限り、それも選択肢の一つかもしれないと思われる状況となっています。
相変わらず死亡者数が多いものの、アメリカでも感染者数の大幅な減少が見られており、 COVID-19 を巡る状況は2022年にはいって大きな転換点を見かえているのかもしれません。
比較的成功していると思われていた日本と世界が近付いていることが分かった今、日本もこれまでの路線から決別し次のステップに進む時期が近付いているのかもしれません。