2020/01/22から2022/04/03時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、2022年3月の総括と4月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の月別の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
2021年3月の累計死亡者数は185,397人。
2月の累計死亡者数は279,386人を、94,237人。
1月の累計死亡者数235,296人から増加。
さらに、2021年11月の214,313人から四ヶ月連続でしてからの急減となります。
しかし、感染者数は減少に転じていたので、その結果が死亡者数にようやく反映されたようです。
そして、それは先月の分析で述べた通りでもあります。
死亡者数は感染者数に遅れて追随します。
先程も述べたとおり、2月は1月より感染者数が減少に転じていることから、3月の死亡者数は2月を下回ることが予想されます。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
まず直近一週間で日本は感染者数のランキングが八位。
九位のアメリカを上回っています。
一方で死亡者数はと言うと、アメリカがぶっちぎりの一位で、日本はトップ10圏外となっています。
さらに直近一ヶ月でも まず直近一週間で日本は感染者数のランキングが七位ですが、こちらもトップ10圏外となっています。
ちなみにアメリカはというと、感染者数はトップ10圏外ながら、死亡者数はぶっちぎりの一位とアメリカらしい結果となっています。
いまだトップ10から抜け出せない状況の日本ですが、前回週別でトップ10入りした死亡者数が、今回は圏外になったのは好材料です。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
プログラミング言語Pythonを使って作成しています。
感染者数に関してはアメリカ・ブラジル・インド共に大きな改善が見られます。
日本も減少に転じていますが、2022年1月までずっと一番少ない感染者数を維持してきたにも関わらず、2月からはその状況が崩れ、ついに3月からは一番多い感染者数の国に転落しています。
これは他国の状況が大きく改善していることと、日本の状況が悪化していることの療法が原因でしょう。
ただ、それを差し引いても日本の感染者数の状況は楽観視できません。
死亡者数に視線を転じてみると こちらはまだ一番少ない状況を維持できています。
しかし、こちらも アメリカ・ブラジル・インド の状況は大きく改善しており、特にブラジルとインドに関しては日本にかなり近付いてきているまでに改善しています。
デルタ株からオミクロン株に置き換わったことも状況の変化に影響しているようです。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
感染者数はドイツ一カ国が上昇を続け、他国と大きく状況が異なります。
イギリス・フランス・イタリア は1月にピークを付けて2月には大きな下落に転じているにも関わらず、下がることなく毎月感染者数が増えている状況です。
こちらも先の アメリカ・ブラジル・インド 同様に日本との差が大きく縮まっている状況です。
死亡者数に目を転じるとその傾向はより顕著です。
感染者数こそ飛び抜けて多いドイツですが、死亡者数で見るとわずかに多い程度。
イギリス・フランス・ドイツ・イタリアと日本はほとんど団子状態となっています。
2022年からオミクロン株が猛威をふるい始めた日本ですが、あらためてチャートを確認するとその影響力の大きさが確認されます。
また、この変異株の登場に従来の日本のコロナ対策の有効性・優位性が失われていることも分かります。
それは似たような方針だった韓国の変化を見れば明らかです。
韓国は、直近一ヶ月・直近一週間で感染者数でどちらも一位、死亡者数では直近一ヶ月で五位、直近一週間では3位と2022年に入り大きく状況を悪化させています。
以上のことから、ここに至って厳格なコロナ対策、つまりゼロコロナではなく、ウィズコロナの方が有効になりつつあるのかもしれません。
コロナ禍も3年目に突入してCOVID-19に対する抵抗が生まれつつある可能性がありえそうです。
2022年3月の感染者数・死亡者数の減少がそれを示唆しているかもしれません。
しかし、規制を緩和した時、いざ自分や自分の家族・友人が感染した時、そして、その結果が悪かった時に納得できるのかというと、今の段階で答えは出ません。
また、ステルスオミクロンことBA.2やさらに新しい変異種XEの登場など、まだまだ感染収束には程遠く、今のコロ状況が続かず、また大きく以前の状態に巻き戻される可能性もありえます。
ただ、そんあ状況にあっても、 コロナ禍も3年目に突入してCOVID-19を巡る状況が大きく変わろうとしている様には感じられます。
どう行動するか難しい状況が続きますが、引き続き日本・世界の状況を追いかけつつ、感染予防に努めたいと思います。