2020/01/16から2020/09/06時点のデータを使って日本のCIVID-19の状況を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で今回36週目(8/31〜9/6)の感染者数は3,915人。
35週目(8/24〜8/30)の5,261人を下回り、32週目(8/3〜8/9)の9,581人をピークに4週連続で減少を続けています。
予断を許さない状況ではあるものの、第二波収束への兆候が見え始めたことが分かっています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
まずは日本全国の感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数を確認してみます。
以下は感染者数・死亡者数・回復者数・PCR検査数の週別のグラフとなります。
注目すべきは死亡者数が前回35週目(8/24〜8/30)を下回っていることです。
先に感染者数の減少傾向が始まっていたので、死亡者数がいつ減少に転じるのか注目していましたが、感染者数に遅れること3週目でようやく減少が確認されました。
次回36週目(9/7〜9/13)以降も死亡者数の減少が続けば、第二波の収束も近付いてきたと考えられそうです。
次に月別の数字を確認します。
8月の累計感染者数は285人。
第一波4月の359人、5月の477人を下回っています。
4月に始まった第一波が4月・5月と死亡者数が増加し、6月に収束したことを考えると、7月に始まった第二波は8月・9月と増加した後、10月に収束する可能性があります。
週足で死亡者数の減少が確認されているので、次週以降もこの傾向が続けば、10月収束の可能性が高まります。
もっとも、3月と4月、7月と8月の死亡者数の変化をグラフと見ると、10月に収束しても間を置かずにすぐに第三波の可能性もありえそうです。
ワクチンなどの抜本的な対策が求められますが、早急な実用化は難しく、まだまだ時間がかかるというのが現実のようです。
4月第一波に比べ、7月・8月第二波は感染者数の数こそ多いものの、死亡者数が少ないという特徴が見られます。
感染者数に関してはPCR検査数が第一波・第二波で数が異なるので、比較すること自体がナンセンスなのかもしれません。
PCR検査数は4月・5月より7月・8月の方が圧倒的に多く、そのことが原因で感染者数の増加に繋がったと考えることができます。
一方で、死亡者数に関しては第一波より第二波の方が少なく、こちらに関しても何らかの原因が求められますが、現在のところ判然としません。
ウイルスの弱毒性、集団免疫獲得の進行、医療体制のノウハウの蓄積とそのフィードバック充実等様々な事が考えられます。
しかし、ウイルスの弱毒性、集団免疫獲得の進行に関しては科学的な根拠のある報道は今のところ見かけません。
医療体制のノウハウの蓄積とそのフィードバック充実に関しては、様々な取り組みを経て実現されているようです。
いまだ第二波が続く厳しい状況の中、医療関係者の皆様には感謝しかありません。
感染者数・死亡者数共に減少傾向が確認されています。
このまま収束へと向かうのか、それとも再び増加へと転じるのかは分かりませんが、少なからず明るい兆しが見え始めたのは事実かと思います。
9月の数字、特に死亡者数が今後を占う上で重要な指標になると思われるので、いまから注目したいと思います。