2020/01/16から2020/09/06時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数・回復者数を確認してみます。
以下は全世界の週別のグラフとなります。
週別のグラフを見て分かるのは感染者数・死亡者数共に頭打ち感が見られること。
感染者数に関しては31週目(7/27〜8/20)から横ばいが続き、死亡者数に関しては33週目(8/10〜8/16)をピークに4週連続で減少が続いています。
次に月別のグラフを見てみます。
感染者数は一貫して右肩上がりの上昇が続いていますが、死亡者数に関しては6月から7月にかけては大きな上昇が見られたものの、7月から8月に関してはそれほどではありません。
週別のグラフを見る限り、感染者数は横ばい、死亡者数は減少傾向が見られるので、9月の数字は感染者数・死亡者数ともに頭打ちし、死亡者数に関しては9月が8月を下回る可能性がありそうです。
前回にも記したとおり、9月が今後の動きを占う上で、注目の月となりそうです。
次にフランスの状況を分析したいと思います。
フランスというとヨーロッパの大国。
ここ最近になって感染者数に増加が傾向が見られるという報道を目にしたので、今回分析することにした次第です。
以下はフランスの週別・月別のグラフとなります。
週別のグラフを確認すると、感染者数が32週目(8/3〜8/9)頃から増加が顕著になり、35週目(8/24〜8/30)には35,354人を記録しています。
これは第一波に最大の感染者数を記録した15週目(4/6〜4/12)の50,300人を下回りますが、14週目(3/30〜4/5)の30,704人、16週目(4/13〜4/19)の31,299人を上回ります。
また36週目(8/31〜9/6)も35週目を下回っていますが、予断を許さない状況となっています。
以上のことからフランスにも第二波の到来が確認されます。
一方で、死亡者数を見ると、第一波で感染者数が最大だった15週目(4/6〜4/12)とその前後の週は、感染者数に相関して大勢の死亡者数を記録していますが、第二波に関しては感染者数の増加こそ見られるものの死亡者数は少なく、感染者数との相関関係が見られません。
月別のグラフを見ればよりその事が鮮明に確認できます。
第一波の収束した15週目(5/18〜5/24)以降の死亡者数でみると、36週目(8/31〜9/6)の119人はむしろ少ない部類に入ります。
感染者数の増加に関わらず、死亡者数が少ないのは先に分析したアメリカ・スウェーデン、そして日本でも同じです。
以下は比較用に用意したアメリカ・スウェーデン・日本の週別グラフです。
第一波は感染者数に比べて死亡者数が多く、第二波は感染者数の多さにに比べて死亡者数が少ないという、この傾向も先に分析したアメリカ・スウェーデン、そして日本でも同じです。
4カ国に共通するこの傾向が全世界共通なのかは今のところ判然としませんが、第一波・第二波でウイルスの状況が異なる可能性が考えられます。
また感染者数に関しては4カ国共通で収束の兆しが見えませんが、死亡者数に関してはいずれも転換点を迎えている可能性がありそうです。