2020/01/16から2020/09/13時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数・回復者数を確認してみます。
以下は全世界の週別のグラフとなります。
週別のグラフを見て分かるのは感染者数に頭打ち感が見られるものの、死亡者数が再び増加に転じていることです。
33週目(8/10〜8/16)をピークに4週連続で減少に転じていた死亡者数の増加は注目すべき点かと思います。
一方で、これが一時的なものなのか、それともそうでないのかも見極める必要があります。
次回以降も増加が見られるのか、それとも再び減少に転じるのかを注目したいと思います。
次に月別のグラフを見てみます。
8月までの状況をみると、感染者数は一貫して右肩上がりの上昇が続いていますが、死亡者数に関しては7月・8月の増え幅に減少傾向が見られます。
さらに感染者数が増加する中、8月の死亡者数はCOVID-19流行初期の4月を下回っています。
9月の死亡者数が8月のそれを下回ると、年末から来年に向かっての転換点となるかもしれません。
9月が今後の動きを占う上で、注目の月となるのは変わりなさそうです。
次にインドの状況を分析したいと思います。
インドというと、米国・ブラジルとの3カ国でCOVID-19の感染者数の半分余りを占める、新型コロナ大国。
以下の私の資料で裏を取ってみても、
全世界の
感染者数:28,902,753人
死亡者数:922,737人
アメリカ・インド・ブラジルの
感染者数:15,604,384人(53%)
死亡者数:404,282人(43%)
アメリカ・インド・ブラジルを除いた国々の
感染者数:13,298,369人(47%)
死亡者数:518,455人(57%)
なので、アメリカ・インド・ブラジルの感染者数が15,604,384人で全世界53%を占めることとなり、報道が正しいことが裏付けられます。
ちなみに、死亡者数に関しては43%。
過半数には及びませんが、今後の展開というよりは、国々の対応次第では、あり得ない可能性でもなさそうです。
つい先日、インドでの感染拡大に歯止めがかからないという報道を目にしたこともあり、今回、分析することにした次第です。
以下はインドの日別・週別・月別のグラフとなります。
感染者数・死亡者数共に明らかな右肩上がりのグラフ。
感染者数の右肩上がりに関しては全世界と共通ですが、死亡者数に関しては大きく異なる動きです。
全世界の死亡者数は感染初期の4月に爆発的に増加以降は横ばい傾向に対し、インドは流行初期の4月こそ少なかったにも関わらず、それ以降は増加傾向が見られ、6月・7月・8月と加速度的な増加となっています。
過去分析を行ったこのとある国々、アメリカ・スウェーデン・フランス、そして日本では、感染者数に増加が見られても、死亡者数は少ないか減少傾向が見られていたことと対照的な動きです。
ここからもインドのCOVID-19の深刻さが窺えます。
インド政府は経済活動や人の移動の制限を緩和しており、その結果、地方都市で感染拡大。
さらに首都ニューデリーでも再び感染が拡大する傾向にあるとのこと。
感染拡大の防止と経済活動の両立が難しい事がここからよく分かる状況です。
また、COVID-19の流行は世界的な規模の問題であり、一国で減った・増えたといった単純な問題ではないことが、ここからもよく分かります。