【PythonでCIVID-19分析】世界版 : 10月の総括と11月の展望 2020/11/1時点

投稿者: | 2020年11月7日

2020/01/22から2020/11/01時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、10月の総括と11月の展望を分析してみようと思います。

まずは全世界の感染者数・死亡者数・回復者数を確認してみます。

以下は全世界の月別のグラフとなります。

10月の累計死亡者数は181,075人。

これは第一波4月の192,289人に次ぐ二番目の死亡者数となります。

感染者数を見ると1月から綺麗な右肩上がりを描いており、10月の累計感染者数は12,088,451人と1,000万人越えを達成しています。

以下は感染者数の月別の増加ランキングですが、これを見ても10月の感染者数の多さが際立ちます。

北半球が冬本番となり、ヨーロッパ各国で感染者が増えているという報道が目立ち始めましたが、それが裏付けられた格好です。

上記のことから、11月の累計感染者数がどうなるのか気になるところです。

一方で死亡者数に関しては、感染者数とは異なる動きを見せています。

右肩上がりではなく横ばい。

感染者数の増加が死亡者数の増加とは結びつかないことが分かります。

それでも累計で120万人以上の人達が2020年にCOVID-19で亡くなっているわけで、早期の収束が望まれることに変わりありません。

次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。

感染者数・死亡者数共に上位3カ国を抽出すると以下となります。

累計
感染者数:     死亡者数
1位:アメリカ    1位:アメリカ 
2位:インド    2位:ブラジル
3位:ブラジル    3位:インド


直近一ヶ月
感染者数:     死亡者数
感染者数:     死亡者数
1位:アメリカ    1位:アメリカ
2位:インド     2位:インド
3位:フランス    3位:ブラジル


直近一週間
感染者数:     死亡者数
1位:アメリカ    1位:アメリカ
2位:フランス    2位:インド
3位:インド     3位:メキシコ

10月の状況を確認すると、アメリカとインドが感染者数・死亡者数共に群を抜き、さらに双璧となっています。

気になるのは感染者数のフランスの順位。

ブラジルを抜いて3位となっています。

直近一週間を見ると、こちらは2位となっており、フランスの感染者数の増加が明らかとなっています。

ただ、4位にイタリア、5位にイギリス、7位スペイン、8位ポーランドとヨーロッパ諸国がブラジルを除く南米諸国を押し退けて上位にランクアップしてきています。

感染が拡大しやすい冬の到来が原因という単純なものなら良いのですが、もしそうでないのなら一国の問題ではなくヨーロッパというエリアに問題がある可能性も否定できません

ヨーロッパ各国でロックダウンの再開も聞かれ始めています。

感染の再拡大の兆候が見られ始めた日本も同じ状況に陥らないとも限りません。

興味深いのは死亡者数です。

感染者数ではヨーロッパ勢のランクアップが見られたものの、死亡者数に関してはスペイン以外はヨーロッパ勢はランク外にあり、相変わらずブラジル・メキシコ・アルゼンチン・コロンビアらの南米勢がトップ10入りしていることです。

理由は先進国と途上国の医療体制の差と思われます。

COVID-19への収束には途上国や後進国の医療体制の拡充・進歩が重要と随分前から言われています。

しかし、再感染の拡大が確認された今、先進国にもそんな余裕はなさそうです。

このことからCOVID-19の影響の長期化は避けられそうにないようです。

次に全世界の感染者数・死亡者数・回復者数を確認してみます。

以下は全世界の週別のグラフとなります。

感染者数に関しては横ばい、死亡者数に関しては増加傾向が見られますが、直近の最多人数を上回るほどではありません。

感染者数・死亡者数共に減少に転じる気配がありませんが、事は全世界の問題。

減る国があれば増える国もあり、一筋縄にはいかないのが実情です。

いつかは減少に転じ時が来るのでしょうが、それがいつなのか、今のところまったく想像が付かないというのが実情です。

次に月別のグラフを見てみます。

9月の確定累計感染者数・累計死亡者数は8,485,271人・163,626人。

感染者数が右肩上がりを継続しているにも関わらず、死亡者数は横ばいとなっています。

感染者数の増加にも関わらず、死亡者数が相関しないのは、これまで分析してきた国々でも多く見られる現象です。

後遺症の問題はありますが、死亡する可能性が少ないことは好材料ではあります。

次に台湾の状況を分析したいと思います。

台湾というとCOVID-19対策の優等生。

2400万人の人口を擁しながらも、感染者数を三桁、死亡者数にいたってはわずか一桁に抑えていることで有名です。

そのCOVID-19対策は台湾モデルとして世界的に高く評価されています。

そんな優等生の今を確認してみようと思った次第です。

以下は台湾の日別・週別の新規感染者・死亡者数・回復者数です。

10/4時点の累計感染者数は517人、死亡者数は7人。

優等生ぶりは今も健在のようです。

感染者は毎週出ていますが、死亡者数は5/11を最後に発生していません。

台湾モデルおそるべし、の状況です。

次に台湾の月別の状況を確認してみます。

感染者数は6月に一旦一桁になったものの、7月以降は二桁の20人台になり、毎月僅かなら人数が増えています。

一方で死亡者数は5月の1人を最後に0人が続いています。

台湾は重症急性呼吸器症候群(SARS)の経験から、政府内に感染症の専門部署を設置。

2019年末に中国でCOVID-19の流行の兆しを把握した時点で検疫体制を強化。

さらに2020年は年初から医療体制の整備やマスクの生産体制拡充に注力するなど迅速な対応を行ったそうです。

陣頭指揮を執った台湾行政院衛生福利部長の陳時中氏の指導力や天才プログラマーにしてデジタル担当大臣のオードリー・タン氏の活躍など、他国にはない強みが現在の結果に繋がっているようです。

このまま0人が続けば良いと思いますが、ウイルスに変異などが起こった場合、状況が大きく変化する可能性もあるかもしれません。

台湾の死亡者数0人が崩れた時、台湾の、ひいては世界のCOVID-19に変化が起こったと考えられるかもしれません。

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