2020/01/16から2020/12/31時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、2020年の総括と2021年の展望を分析してみようと思います。
2020年はコロナに始まり、コロナで終わったと言っても過言ではないと思います。
2019年末に中国の武漢で確認されたCOVID-19は、中国一国の問題に留まらず、2020年に入って間もなくして瞬く間に世界中へと蔓延することとなりました。
以下は日本全国の日別・週別・月別の感染状況のグラフですが、これらを見て分かるのは、三つの波が存在することです。
15週目(2020/04/06~2020/04/12)に週間最多感染者数を記録する第一波、
32週目(2020/08/03~2020/08/09)に週間最多感染者数を記録する第二波、
52週目(2020/12/21~2020/12/27)に週間最多感染者数を記録する第三波、
がそれらに該当します。
日別の累計感染者数
週別の累計感染者数
月別の累計感染者数
特徴的なのは順を追うごとに感染者数が増加していること。
第一波の週間最多感染者数が3,541人/週であるのに対し、第二波は9,599人/週、第三波は22,059人/週。
第二波は第一波に対し約2.7倍。
第三波は第二波に対し約2.3倍、第一波に対しては約6.2倍となります。
第一波より第二波、第二波より第三波と確実に感染者数が増えてぽり、それは月別のグラフを見れば一目瞭然でもあります。
また、冬が深まるに連れて感染者数が右肩上がりで増加していることも明らかなことから、感染しやすい季節に確実に感染が広がっていることも明らかです。
しかし、これが季節性、冬に感染しやすいことが原因であれば良いのですが、ウイルスの変異によるものである可能性もあります。
実際、イギリスでより感染力の強い変異種の存在が確認され、それが世界中に広がっているという報道もなされています。
2021年は上記の複合的な要因にも注目する必要がありそうですが、これは時間が経過してみないと分からないことでもあります。
2021年の感染者数が冬から春に移ろうに連れて減ってゆけば良いのですが、これはいささか楽観的に過ぎるかもしれません。
次に日本全国の都道府県別の感染状況を確認します。
都道府県別の感染状況
圧倒的に多いのは東京都。
以下は日別の都道府県別の感染者数のランキングTOP20ですが、ここからも東京都が圧倒的なことが分かります。
16位に一度神奈川県にランクインする余地を与えた以外は全て東京都が独占しています。
次に東京都を除外して同様に感染者数のランキングTOP20がどうなるか調べてみます。
結果は大阪府と神奈川県の二県が独占することとなりました。
内訳は大阪府が14,神奈川県が6。
このことから通期での感染者数のランキングと同じ結果となることが分かります。
また、47都道府県で感染者が0だった地域は存在しません。
最小の鳥取県で119人。
初期の時点で感染者数0を続けていた岩手県でしたが、最終的には385人で41位。
もっとも、あれだけ環境客が押し寄せては、感染者0を維持することは困難だったかと思います。
上記のことから、2021年もCOVID-19の収束は早期には訪れないというのが結論となります。
むしろ1月から最多感染者数を更新する展開が予想されます。
以下は週別の感染者数ランキングTOP10となります。
上記ランキング表で注目すべきは11月初旬から12月末までを1位から8位までで独占していること。
さらに12/28から12/31までの四日間のみに関わらず、2021年の第1週が6位にランクインしていることです。
単純計算で一週間の数字を予想すると、
14,339人÷4×7=25,093人
となり、残り3日が入っていれば1位になっていた可能性がありました。
このことからも2021年は年初から油断できない状況となっております。
世界では既にワクチンの接種が始まっている国も出始め、日本でも2月から順次摂取が始まるようですが、早期収束に繋がるかは未知数。
2021年もCOVID-19との付き合いは長期的な視点で考えるできだと思います。