2020/01/22から2021/6/6時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、5月の総括と6月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
5月の累計死亡者数は378,847人。
これは2021年1月の418,411人にこそ及びませんが、4月の366,428人を上回り、過去二番目に多い死亡者数となります。
2021年1月をピークに、一度は減少に転じた死亡者数ですが、4月・5月と再び増加に転じています。
世界でデルタ株の広がりが確認しており、重症化のリスクが従来よりも遙かに強いこのデルタ株の影響と考えることができます。
一方で感染リスクも高いデルタ株ですが、感染者数を見ると5月の累計感染者数は19,328,115人で、4月の22,502,754人を下回っており、一概にデルタ株が原因とも言えない状況。
死亡者数と感染者数の結果が食い違う玉虫色の結果となっておます。
その為、全世界196カ国で状況がまちまちと考える方が妥当かも知れません。
以前から先進国と途上国とで医療体制やワクチン接種での大きな差は言われており、それが数字やグラフで目に見えている可能性もあります。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
注目すべきはインドの圧倒的な感染者数と死亡者数。
直近一ヶ月・一週間共に他の追随を許さない、圧倒的な人数を記録しています。
そして、かつて不動の1位だったアメリカは大きく感染者数・死亡者数供に大きく数を減らしています。
最新の動向を示す直近1週間のグラフを見ると、感染者数5位、死亡者数6位となっています。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
このグラフを見るとアメリカの感染者数・死亡者数の着実な減少は一目瞭然。
あくまでデルタ株の蔓延の可能性を除いての話しですが、今後のワクチン接種の進行具合によっては、TOP10から姿を消す可能性もありえそうです。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
ひと目でイギリス・フランス・ドイツ・イタリアが揃って感染者数・死亡者数が減少していること。
感染者数に関してはイギリス・フランスが日本を下回っており、このまま減少が継続すれば6月にはイタリアも日本を下回る可能性があります。
死亡者数に関してはイギリスが4月の時点で既に日本を下回っており、それは5月も継続。
また、イギリス・フランス・ドイツ・イタリアが感染者数・死亡者数共に減少傾向を示している一方、日本がそのどちらもにおいても増加傾向が見られます。
フランス・ドイツ・イタリアの死亡者数は未だ日本より多いものの三カ国全てで減少が確認されており、6月の時点で日本に近い数字になっているか、日本の増加に歯止めがかからない場合、フランス・ドイツ・イタリアが日本を下回っている可能性もありえます。
フランス・ドイツ・イタリアのワクチン接種の状況は報道されておらずよく分かっていませんが、イギリスのワクチンの接種率が高いことは繰り返し報道されています。
先のグラフを見る限り、フランス・ドイツ・イタリアでもワクチン接種が進んでいると考えて間違いないと思われます。
そのことからもワクチン接種は有効と考えて良いでしょう。
また、ワクチン接種の有効性はアメリカでも確認されています。
前回の分析でも述べたとおり、ワクチンの安全性、変異株に対して有効性など他にも考えることは多々ありますが、まずは今できることを迅速に行うべきでしょう。
いち早くコロナ禍から抜け出す為に、日本でも早期のワクチン接種が望まれる状況です。