2020/01/22から2021/7/4時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、6月の総括と7月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
6月の累計死亡者数は282,658人。
5月の累計死亡者数は378,847人、過去二番目に多い死亡者数から約96,000人の大幅減少となっています。
さらに、これは2021年2月の310,880人、3月の297,827人を下回ります。
感染者数も2021年4月の22,502,768人から5月も減少、今回の6月には11,470,899とほぼ半数にまで減少しています。
これがワクチン接種の普及によるものなのかは、今後の感染者数、死亡者数のTOP10の分析で、いくらか明らかになるかもしれません。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
累計ではアメリカが感染者数・死亡者数で相変わらずの1位ですが、直近一ヶ月ではブラジルとインドが飛び抜けて多く、ほぼ同数でならび、直近一週間では感染者数こそブラジル・インドがほぼ近い数字であることに対し、死亡ではブラジルが圧倒的に多く、二位のインドの約二倍となっています。
一時はワクチンの普及でTOP10圏外に消えるかと思われたアメリカですが、直近一週間を確認する限り、感染者数・死亡者数共に9位で、いまだTOP10に残っています。
注目したいのはイギリスで感染者数こそ4位ですが、死亡者数はTOP10圏外に消えています。
イギリスはワクチンの普及が進んでいることで有名な国。
感染者数に対する死亡者数の少なさからも、ワクチンの有効性が認められます。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
感染者数を見るとブラジルこそ微増ですが、インドは大幅減少、アメリカは2020年12月をピークに確実な減少を示しています。
死亡者数に関してはインド・ブラジル・アメリカ共に減少。
インドの大幅な減少と1月にピークをつけたアメリカの着実な減少が際立ちます。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
感染者数・死亡者数共にドイツ・イタリア・フランス・イギリスで減少が確認され、一方で日本での増加が確認されます。
感染者数ではイギリスとフランスが、死亡者数ではイギリスが日本を下回っています。
このままの状況が続けば、7月以降、ドイツ・イタリア・フランス・イギリスが感染者数・死亡者数全て日本を下回る可能性も出てきそうです。
いずれの国もワクチン接種が進んでいる中、未だ日本は大きく見劣りすることが、見える形で現れていると思われます。
ここ数回繰り返していますが、ワクチン接種は有効と考えて良いと思われます。
ワクチンの安全性、変異株に対しての有効性など他にも考えることは多々あります。
しかし、まずは今できることを迅速に行うべきでしょう。
コロナ禍から抜け出す為には、日本でも早期のワクチン接種普及が望まれます。