2020/01/22から2021/9/5時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、8月の総括と9月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
8月の累計死亡者数は298,649人。
7月の累計死亡者数は269,702人、6月の累計死亡者数282,658人を上回る状況です。
感染者数が6月に一旦底をついたものの、7月・8月と増加に転じています。
8月の累計感染者数は19,832,649人。
これは2021年4月の22,502,860人、2020年12月の20,171,654人に次ぐ歴代3番目に多い感染者数となります。
感染者数の増加に対し、死亡者数の増加が少ないのは好材料ですが、今後の見通しが明るい状況とは言いかねる状況となっています。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
まず気が付くのはここ数ヶ月、感染者数・死亡者数共に順位を下げていたアメリカの1位返り咲き。
直近一週間で感染者数・死亡者数共に1位。
直近一ヶ月でも感染者数で1位・死亡者数は2位。
直近一ヶ月の死亡者数は、1位のインドネシアにわずか463人差で、事実上僅差の2位。
直近一週間では二位に対し、感染者数で約4倍、死亡者数で約2倍。
直近一ヶ月でも二位に対し、感染者数で約4倍。
非常に大きな開きがあり、明らかにアメリカの状況が悪くなっていることが窺えます。
一方でアメリカと共にワクチン接種先進国のイギリスは感染者数こそ、直近一週間で3位、直近一ヶ月で4位とTOP10にランキンしていますが、死亡者数に関してはいずれもTOP10ランク外となっています。
ワクチン接種が始まって時間が経ち、その後の接種状況や、感染予防の状況に国によって変化が現れているようです。
そして、その傾向は9月以降にますます鮮明になることが予想されます。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
感染者数を見ると、アメリカ・ブラジル・インドが拮抗する状況となっています。
感染者数を見ると、再びアメリカが飛び抜けていることがひと目で分かります。
一方で死亡者数を見るとブラジルと大差ない状況。
インドとも同様です。
これはアメリカが増加が少ないと言うよりは、ブラジル・インドの死亡者数が大きく減少しているとみるべきでしょう。
実際、グラフはブラジルが5月、インドが6月をピークに減少を続けており、両国とも大幅に死亡者数の改善が確認されます。
WEBで確認すると、ブラジル・インド共にワクチンの接種が進んでいるので、その影響が目に見える形で現れているようです。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
感染者数を見ると イギリスがダントツの一位。
しかし、7月に対いては減少しています。
一方でフランス・ドイツ・イタリア・日本は前月比で増加。
特にフランスと日本は大幅な増加が確認されます。
対して死亡者数は、イギリス・フランスが増加傾向を示し、ドイツ・イタリア・日本よりも2倍から3倍程度多いものの、過去の数字と比較すると、いずれも少なく推移しています。
こちらも死亡者数が少ないことが鮮明で、ワクチンの接種が功を奏していると思われます。
以上の結果から、ワクチンの接種が進んでいる国々でも、そろそろその後の推移に違いが出始めていることが分かりました。
今後はアメリカに追随する国と、そうでない国に二分される可能性が考えられます。
これまでも国柄によって対応や方策に違いが見られていましたが、今後、それが見える形で現れてきそうな状況です。
私個人、7月に1回目、8月に二回目のワクチンの接種を完了しています。
ちなみにメーカーはモデルナでした。
昨年の状況を考えると、年末から年始にかけて再び世界的な再拡大が予想されます。
感染者数は元より、死亡者数にも増加傾向が見られることから、油断をしていると年末年始に再び感染者数・死亡者数で大幅な増加の憂き目を見る可能性がありそうです。