2020/01/16から2021/10/03時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、9月の総括と10月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で、感染者数が 40週目(9/27〜10/3)に、第四波収束後の最低人数、25週目(6/14〜6/20)の10,024人をも下回 る10,017人 を記録。
34週目(8/16〜8/22)に一週間では過去最多の157,405人を記録した8月から、大きく状況が改善しています。
また、最低人数からも第五波は収束したと考えて良い状況が確認されています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
まずは日本全国の感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数を確認してみます。
以下は感染者数・死亡者数・PCR検査数・重傷者数の週別のグラフとなります。
まずは死亡者数を確認します。
37週目( 9/6〜9/12)に第五波最多人数の443人を記録.。
それ以降は減少に転じ、 40週目( 9/27〜10/03)には248人にまで減少しています。
しかし、第四波終了後の 31週目( 7/26〜8/01)の67人には程遠い状況ではあります。
もっとも、 死亡者数は感染者数に遅れて推移します。
これまでも週別の死亡者数の最少人数は、感染者数に4週ほど遅れて記録されているので、9月末の段階での数字にこだわる必要はありません。
10月の半ばから後半の段階での死亡者数に今から注目したいと思います。
次に月別の数字を確認します。
9月の確定死亡者数は1,607人。
8月の確定死亡者数は849人の約2倍を記録しています。
もっともこれは以下の8月時点の予測と一致した結果です。
死亡者数は感染者数に遅れて推移する傾向があるので、9月の死亡者数は8月と同じか、感染状況によっては上回る可能性もありそうです。
9月に感染者数の第五派の最多を記録しているので、10月に多めの死亡者数が出ても不思議はありません。
また、第四波では感染者数約12万人~15万人に対し死亡者数の最多が約2800人であったことを考えると、感染者数563,985人に対する死亡者数1,607人という数字は明らかに少なく、好材料と判断できます。
10月の死亡者数はさらに少ないことが予想されるので、今から注目したいと思います。
以下は投資の値動きの予測に使われる移動平均線を描いたグラフとなります。
上が感染者数のグラフ、下が死亡者数のそれとなります。
移動平均線は短期を7日、中期を28日、長期を70日の三本です。
以下はPythonを使って導き出した感染者数・ 死亡者数 のゴールデンクロス・デッドクロスが発生した日時です。
感染者数は7/25に中期が長期を上回るゴールデンクロスが発生し明確な上昇トレンドが示現。
その後一ヶ月強を経て、9/3に短期が中期を、9/10に 短期が長期を、9/21に中期が長期を下回るデッドクロスが発生しています。
これは完全な下落トレンドの示現です。
実際、 9/21に中期が長期を下回るデッドクロスが発生した時点で、感染者数は大きく減少し、それ以降も減少傾向が続いています。
上記3つのデッドクロスの示現からも、第五波は収束したと考えて良さそうです。
死亡者数も 9/20に短期が中期を、10/02に 短期が長期を下回るデッドクロスが発生しています。
後は、中期が長期を下回れば死亡者数も一旦そこを打つことが予想されます。
以上のことから、過去最多の感染者数を記録した第五波も収束を迎えたと考えて良さそうです。
感染者数の多さに比べて死亡者数が少ないなど、これまでと状況が変わっていることも伺えます。
しかしも、良い状況への変化です。
一方で、第六波の到来が今から懸念される状況です。
これまでの経過を振り返ると大きな波の後、一ヶ月、もしくは二ヶ月の期間を経て再び大きな波がやってきています。
ワクチン接種の普及や医療対応の習熟・高度化などプラス要因があるものの、ウイルス変異など不確定要素もあり、油断ならない状況にあるのは今のところかわらないと思われます。
効果的な予防・治療が確立していない現状、まだまだこの先、今後数年はCIVID-19との緊張した関係が続きそうに思えます。