2020/01/16から2021/12/05時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、11月の総括と12月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った日本版(1)で、感染者数がこれまでにないほどに大幅に減少。
10月に引き続き11月はさらに低水準で推移している状況が継続していることが確認されており、
『この状況が続けばあるいは近い将来の感染収束も・・・』
といった希望も持てそうな状況となっています。
一方で、この大幅な減少の原因が依然と判然しておらず、また、海外では再び感染が拡大。
しかも、過去最多を記録する状況。
さらに、あらたに『オミクロン株』といった変異株が現れてもいて、依然として余談を許さない状況となっています。
上記を念頭に置いて、日本版(2)の分析に取り組みたいと思います。
まずは死亡者数を確認します。
49週目( 11/29〜12/05)に6人を記録.。
これは歴代4番目に少ない人数です。
2020年28週目( 07/06〜07/12)の5人 、2020年27週目( 06/29〜07/05)の5人,、2020年29週目( 07/13〜07/19)の3人に次ぐ少なさで約一年五ヶ月ぶりの大幅な減少となります。
感染者数も通期を通して過去10番目の少なさである769人を記録。
2021年も残りひと月弱ですが、状況は大幅に改善。
日本のCOVID-19を巡る状況はこれまでの状況が嘘のような改善を見せています。
次に月別の数字を確認します。
11月の確定死亡者数は92人。
10月の確定死亡者数は619人の約15%の数字にまで減少しています。
これは2020年6月の81人、2020年6月の37人に次ぐ少なさです。
以下は投資の値動きの予測に使われる移動平均線を描いたグラフとなります。
上が感染者数のグラフ、下が死亡者数のそれとなります。
移動平均線は短期を7日、中期を28日、長期を70日の三本です。
以下はPythonを使って導き出した感染者数・ 死亡者数 のゴールデンクロス・デッドクロスが発生した日時です。
Pythonで導き出した結果を見る限り、感染者数・死亡者数共に短期・中期・長期の全てにおいてゴールデンクロスは発生していません。
しかし、感染者数・死亡者数共に短期と中期が非常に接近しており、近い将来のゴールデンクロスの発生を示しています。
もし仮にゴールデンクロスが発生した場合でも、そのまま感染者数・死亡者数が少ない状態が続けば問題がありません。
10月・11月の少なさが12月も継続する可能性は、現段階では十分にあります。
しかし、一方で海外では一旦収まっていた感染者数が短期間で爆発的に増加。
過去最多を記録する国が次々と現れています。
海外の状況は次回の【PythonでCIVID-19分析】世界版 : 11月の総括と12月の展望 2021/12/05時点で分析しますが、海外では短期間で大きく状況が、しかも、悪い方向へ変わっています。
さらにデルタ株よりも感染力が強いと言われる変異種『オミクロン株』が登場するなど、まだまだ予断を許さない状況となっています。
第3波の感染者数のピークが1月、第4波のピークが5月、そして、最新の第5波のピークが8月と、直近三ヶ月のピークから三ヶ月から四ヶ月の周期で大きな波が押し寄せていることが分かります。
これは死亡者数も同様で、第3波ののピークが2月、第4波のピークが5月、そして、最新の第5波のピークが9月と、こちらも三ヶ月から四ヶ月の周期で大きな波が押し寄せていることが分かります。
先の感染者数・死亡者数の短期・中期のゴールデンクロスが近いことからも近々増加に転じることは確実。
ここから12月末から1月には第6波の到来を予想できます。
もちろん今の状況が継続すれば、この予想が外れる可能性もあり得ますが、世界を見渡す限り日本だけがすんなりとCOVID-19から解放されるとは思えません。
今年も残すところ一ヶ月となりました。
願わくば今の状況が続き、良い年を迎えたいものです。