2020/01/22から2021/12/05時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、12月と2021年を総括してみようと思います。
まずは全世界の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
12月の累計死亡者数は219,371人。
11月の 215,581人から微増ですが、10月からは横ばいと考えてよさそうです。
一方で12月の感染者数は25,377,563人。
11月の15,647,914人から9,729,649人と大幅な増加となっています。
しかし、死亡者数が少なく、これは感染力は強いが重症化しにくいというオミクロン株の特性と一致します。
2022年1月も同じ傾向を示すと、オミクロン株は感染力は強いが重症化しにくい証左になるかと思われます。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
ここ2022年も終わりになって気が付くのは顔ぶれの大きな変化。
感染当初からトップ3の常連だったアメリカ・ブラジル・インドでしたが、今ではアメリカを除く残り二カ国はトップ10圏外に姿を消しています。
また、感染が長引くにつれて先進国がトップ10県内に姿を表し始めています。
感染者数を見てもアメリカ・イギリス・フランス・イタリア・カナダ・ドイツなど北米・ヨーロッパの大国・先進国の名前が並びます。
それも死亡者数にも言えます。
また、ロシアの死亡者数の多さも目立ちます。
ロシアの死亡者数の多さと、ウクライナの死亡者数トップ10ランクインが、緊迫するウクライナ情勢と関係するのかは判然としませんが、少なくとも ウクライナの死亡者数トップ10ランクイン に関しては個人的には関連していると思います。
以下はアメリカ・ブラジル・インド・日本の感染者数・死亡者数のグラフです。
プログラミング言語Pythonを使って作成しています。
先にも述べましたが、かつてのトップ2・3のブラジル・インドの減少ぶりには眼を見張るものがあります。
死亡者数に関してインドが緩やかながら増加傾向が見られますが、これはまだ許容範囲内でしょう。
アメリカも感染者数の増加に比べて、死亡者数は少なく、これも悪くない材料です。
次にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの感染者数・死亡者数の確認を行います。
イギリス・フランス・ドイツ・イタリアの全てで感染者数・死亡者数が増加しています。
しかし、よく見てみるとイギリスは感染者数が増加しているものの、死亡者数が減少しています。
これがオミクロン株の特性なのかは分かりかねますが、この傾向が続くか、また他国が追随するかどうかは2022年1月の結果を見守る必要があります。
以上のことから、2022年は最終月の12月を迎えて、再び悪化の傾向が見られます。
特にそれは先進国で顕著に見られます。
また オミクロン株は感染力は強いが重症化しにくいことがグラフからも見て取れ、2022年1月もこの傾向が続けば、感染初期に恐れられた重症化リスクを不安視しなくても良くなりそうです。
まだ安心するのは早計ですが、2022年の生活様式を考えると重要なポイントかと思われます。
先進国での感染者数の拡大、死亡者数の増加はウイルス以上に『過剰な個人の自由を求める人々と、それを認める人々による現代病』によるのもかもしれません。
本来なら団結して乗り切らねばならない状況ながら、それを実践できない。
中国的な強権への羨望が散見されるのもそのせいかもしれません。
本来なら状況に合わせてある程度柔軟な対応が求められるところですが、デモや暴動に発展することから容易なことではないようです。
それが現代の先進国で起こっている現実。
先進国といっても所詮はその程度と考えるべきなのかもしれません。
一方で日本はというと、
で分析する限り、現時点では非常に落ち着いた状況です。
しかし、他国の状況を見ると1月にも第6波の可能性は否定できない状況です。
他国が11月から感染者数の増加が確認され、12月になっても収束しないことを考えると、最低でも3ヶ月は感染者数の増加を覚悟する必要があります。
日本で第6波が起こった場合、楽観的に考えても4月に落ち着けば御の字。
2022年も早期にコロナ収束という展開にはなりそうもないと思われます。