2020/02/08から2022/04/03時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況、2022年3月の総括と4月の展望を分析してみようと思います。
先に分析を行った世界版で月別で感染者数が、週別では感染者数・死亡者数が世界のトップ10にランクインしたことが分かっています。
直近一週間の感染者数は世界七位、直近一ヶ月も世界七位となっています。
しかし、前回、直近一週間でトップ10入りしていた死亡者数は今回ランク外となり、改善が見られます。
上記を念頭に置いて、日本版(1)の分析に取り組みたいと思います。
まずは日本全国の日別・週別の感染状況を確認してみます。
確認できるのは感染者数の後半の増加。
2022年6週目(01/31〜02/06)の598,747人をピークに減少傾向が確認されていましたが、 2022年14週目(03/28〜04/03)に再び増加に転じていることが確認できます。
それは日足でも確認でき、これが4月の状況にどう影響してくるのかに今から注目されます。
次に都道府県別の直近一ヶ月の感染状況を見てみようと思います。
今回も47都道府県全てで感染者数が確認され、その内の16地域で増加、31地域では減少が確認されます。
前回とは異なり、増加より減少の方が多くなっています。
特にトップ1から9までが全て減少に転じているので、減少幅も大きい。
これで第六波収束というには相変わらず多い感染者数ですが、すでに感染者数と死亡者数の相関が以前とは変わっている現在、感染者数だけで判断するのは危険かもしれません。
死亡者数とも比較する必要がありますが、それは日本版(2)で分析することにします。
しかし、減少に転じているのは事実で、世界的な流れとも合致しており、これはこれで好材料と受け取りたいと思います。
以下は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の首都圏と、大阪府・兵庫県・愛知県・福岡県・北海道の過去緊急事態宣言発出地域の感染者数の推移を表示したグラフです。
いずれの地域でも3月は減少に転じています。
2月多かった地域ほど3月の減少幅が大きいようですが、それでも第五波よりも多い状況が続いています。
このまま4月も減少が続けば良いですが、それでも第五波より多いレベルでしかなく、油断はできないかもしれません。
次に月別数字を確認してみます
2022年3月の確定数字は1,457,652人
2月の2,093,445人から635,793人の減少です。
しかしこれでもまだ1月の約1.4倍、第五波の月最多感染者数約56.8万人の約3倍という数です。
3日経過した時点の4月の感染者数145,084人から4月の感染者数を予想すると
1,451,450人 = 145,084人÷3日×30日
となり、3月と変わらない、横ばいの状況が導き出されます。
その場合、5月には再び増加に転じる可能性もあり、これを第七波と呼ぶべきか、それとも第六波の継続と考えるべきか悩ましいところです。
しかし、現時点では増えるか減るか、見渡せない状況です。
それというのもまん延防止重点措置が3月21日で解除されました。
さらにワクチンの3回目接種率も4割程度と低調となっているからです。
欧米では規制緩和に動き、それでいて感染者数が減り、死亡者数もそれほど大きく増えない状況になる一方、これまで優等生と思われていた日本や韓国などは世界ランキングで感染者数・死亡者数でトップ10入りするなど、2022年に入ってこれまでとは様相が異なる状況となっています。
上記のようなことから、COVID-19への対応についても考えさせられる状況となっています。
まだ判断するには時期尚早ですが、コロナ禍も3年目に入り、従来とは異なる感染対策に移行しなければならない時期に差し掛かっているのかもしれません。