2020/01/22から2022/07/03時点のデータを使って世界のCIVID-19の感染状況、2022年6月の総括と7月の展望を分析してみようと思います。
まずは全世界の月別の感染者数・死亡者数を確認してみます。
以下は全世界の月別のグラフとなります。
2022年6月の累計死亡者数は43,188人。
2022年2月の279,561人をピークに、3月189,016人、4月90,623人、5月53,021人と確実に減少していることが確認されます。
特に5月と6月は感染拡大初期の2020年4月41,724人に近い数字にまで減少しています。
感染者数に関しては以前多い状況ですが、それでも直近の波からは大きう減少、かつての波と同等かやや多い程度になっています。
過去に比べ死亡者数が圧倒的に少ないことを考えると状況は大きく改善しているといえます。
約2年を経てようやく COVID-19を巡る状況に大きな変化が確認された格好です。
次に累計・直近一ヶ月・直近一週間の世界の感染者数・死亡者数トップ10を確認してみます。
直近1ヶ月の感染者数を確認すると、日本は8位。
直近一週間でも9位にランクインしています。
しかし、死亡者数に関してはいずれもランク外で、これは安心材料といえます。
今回のグラフを見ていて気になったのは、台湾のランクイン。
直近1ヶ月では感染者数で4位、死亡者数で3位。
直近一週間でも感染者数で6位、死亡者数で3位にランクインしています。
台湾の状況はここにきて、悪化の一途を辿っているようです。
今回はそんな状況にある、かつてのコロナ対策優等生である台湾の状況を追いかけて見ようと思います。
まずは台湾の年別の数字を確認してみようと思います。

グラフを見れば状況は一目瞭然。
2022年に入って急速に感染者数・死亡者数が増えています。
2022年の感染者数は3,853,499人。2021年比で約237倍。
2022年の死亡者数は6,106人。 2021年比で約7倍となっています。
さらに月別の状況を確認してみようと思います。

2022年5月に感染者数が急増し、6月も同様の状況が続いています。
死亡者数は感染者数に遅れて数字が追随するので、6月に急増していますが、5月の時点でその兆候が確認されます。
また、よく見ると感染者数も4月の段階で増加の兆候が見られます。
さらに2021年を確認してみると、感染者数で5月・6月、死亡者数で6月に今回同様の増加が確認されます。
台湾では4月・5月・6月に何かしらの感染拡大要因があるようです。
WEBで調べてみると、
4月
児童節/清明節:2022年4月4日、5日-祝日
5月
労働節:2022年5月1日-記念日
母親節:2022年5月14日-記念日
端午節:2022年6月3日-祝日
と大型イベントがあるようですが、増加のタイミング的には4月の 児童節/清明節 の4連休、5月の 端午節 の3連休あたりが該当しそうですが、判然としません。
ただ、同じ時期に同様の感染拡大が確認されるので、何らかの要因があるのは間違いありません。
次に年別の死亡率を調べてみます。
死亡者数÷感染者数×100で10000人当りの人数を算出してみようと思います。
単純計算ですが、状況を把握することはできると思います。
結果は以下のとおり。

2021年は1万人あたり0.42人の死亡者数に対し、2022年は13.81人となります。
2021年は12ヶ月、2022年は6ヶ月の数字で、さらに2022年は悪化しているまさにその時なので、その点には留意する必要がありますが、状況は悪いといえます。
日本では2022年年初からオミクロン株への置き換わりで感染が急増。

もし、台湾でも同じことが起こっているのなら今後、感染者数は緩やかに数ヶ月かけて、死亡者数は7月は6月よりやや少ない程度で8月から減少に転じる可能性が高そうです。
また、これが最近噂されているBa.5なら台湾の状況が今後の日本の対策・予測の参考となりそうです。
上記のことから、感染者数・死亡者数共に大きく減少に転じていることがわかりました。
特に死亡者数では明らかな変化が確認されます。
コロナ禍も3年目に入ってCOVID-19を巡る状況にも大きな節目が訪れた感があります。