2020/02/05から2020/06/16時点のデータを使って日本のCIVID-19の感染状況を分析してみようと思います。
日本版(1)では感染者数のみでしたが、日本版(2)では感染者数だけでなく死亡者数・回復者数・PCR検査数の4項目での分析を行います。
項目が増えることで、日本版(1)とは違う何かが見えるかもしれません。
まずは感染者数・回復者数・PCR検査数の3項目の感染状況を確認してみます。
グラフの傾きから感染者数は4/1頃から急激に増加、回復者数は4/19頃と5/6頃の二段階に分けて人数が増えていることが分かります。
回復者数の増加が二段階に分かれている理由が分かればいいのですが、残念ながらこのグラフからはこれ以上は判然としません。
しかし、感染者数・回復者数のグラフは概ね似たような形状を描いています。
この二つは相関関係があると考えられます。
また、死亡者数の少なさが際立ちます。
感染者数17,350人、回復者数15,657人に対して、死亡者数が931人。
死亡者数のグラフのカーブは感染者数・回復者数に比べて実に緩やかです。
しかし、死亡者数は感染者数・回復者数と数字が2桁も異なるので、実際の動きが見えていない可能性があります。
その為、死亡者数のみでのグラフを表示してみます。
4/12の頃から人数が増え始め、6月頃から落ち着きが見られます。
単体で確認するとこちらも感染者数・回復者数との相関関係が見られます。
今度は上記にPCR検査数を加えてみます。
しかし、PCR検査数が286、739人と、感染者数17,350人・回復者数15,657人よりも1桁多いことから、感染者数・回復者数との相関関係がひと目で分かるグラフとは言い難い状況となってしまいました。
死亡者数931人に関しては0ラインとほぼ平行で意味をなしません。
その為、感染者数・回復者数、死亡者数、PCR検査数をそれぞれ個別にグラフ表示するようにしてみました。
レイアウトには工夫の余地がありますが、これならグラフの傾きをひと目で確認することができます。
PCR検査数のみ右肩上がりで一本調子に増え続けていますが、感染者数・回復者数・死亡者数はそれとは異なり、5月以降・6月以降になると急激に増加ペースが落ちています。
感染者数・回復者数・死亡者数の落ち着きが、PCR検査数の増加がもたらした結果なのか、それともグラフの形状どおりに相関性がないのかは、現時点では分かりかねます。
今後の各項目の動きから答えが見えてくるのかもしれません。